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担当者特選生情報!
サン・サヴァンと西フランス・ロマネスク  10日間 (QFR0) 

ロワール河畔の魅力を再発見する旅
ロマネスク教会がお好きな方は様々な魅力をその理由に挙げられますが、小さな教会の壁画や彫刻を巡るこのコースは宝探しのような喜びがあるといえるでしょう。
世界遺産に登録されるサンサヴァン修道院付属教会や、ノアン・ヴィックのサン・マルタン教会はもちろん、日本では専門書ですらその名をひくことが難しいような小さな教会も、連泊中心の日程で丁寧に巡るロマネスクファン必見の旅です。
近年、洗浄や修復が終わり中世の鮮やかな色彩を取り戻したサン・サヴァンやショーヴィニーのサン・ピエール教会など、実は二回目・三回目という方にもお楽しみ頂ける内容です。
4日目に訪れる、ノアン・ヴィック「サン・マルタン教会」

★★★ 以下に、「サン・サヴァンと西フランス・ロマネスク 10日間」のツアー内容をご紹介させて頂きます。実際のツアーに関しましては、添乗員や現地ガイドの判断やツアーの進行状況、その時の現地事情によって、掲載内容と若干異なる場合もあります。予めご了承下さい。

第1日目(東京〜ボルドー)

日本を発ちヨーロッパ内で乗り継いでボルドーへ(直行便はありません)。明日からの観光に備えゆっくりお休み下さい。
第2日目(ボルドー〜アングレーム〜サント〜オーネー〜ポワティエ)
 
▲アングレーム「サンピエール大聖堂」  ▲サント「サント・ユートロプ教会」
朝、ボルドーを出発し、一路アングレームを目指します。
アングレームは、14世紀にはアングレーム公の居城も置かれ、発展してきた街です。
アングレームのサンピエール大聖堂は、丘の上の旧市街の縁に面しています。見所は西側のファサードです。宗教戦争で破壊されてしまった部分も多いのですが、優美な衣服の襞が美しい彫刻です。
写真のアーチの秣石(まぐさ石)の部分には、中世サンティアゴ巡礼とともに流行したシャルルマーニュ伝説の一説・ロランの歌の一場面が。サラゴサを開放するロランを描いているといわれています。

アングレームから西へ向かう道中はブドウ畑が点在しています。看板には「コニャック村」の表示も。初夏は緑で、秋は黄葉で目を楽しませてくれるぶどう畑を車窓に眺めながらバスを走らせると、まもなくサントです。

ローマ時代の遺跡も残るサントでは、11〜12世紀に建てられたサント・ユートロプ教会を見学します。ここも宗教戦争の破壊を受け、身廊は1/3ほどになってしまいましたが、トランセプト(袖廊)から先だけになってしまっても、どことなく威厳が漂っています。
かつて巡礼者が訪れたのは、この教会の地下にあるクリプタ(地下聖堂)の部分。柱が林立し鬱蒼と茂る森のようなクリプタには、聖人の聖遺骸が祀られています。

ポワティエへ向かう途中、オーネーのサン・ピエール教会へ立ち寄ります。
ポワティエなど、このあたりのロマネスク教会に見られる、縦に3分割、横に3分割のレイアウト、松ぼっくりのような尖塔、レース細工のような繊細な彫刻が特徴的です。
南のファサードには人魚やケンタウロスなど多くの幻想動物が描かれ、タンパンの内側を見れば黙示録の長老たちと、そのお尻の下で支える若者たちの姿が刻まれています。

観光後は一路ポワティエへ向かいます。

 

 

 

 

 

第3日目(ポワティエ滞在 〜サン・サヴァン、ショーヴィニー〜)

 
▲ポワティエ「ノートルダム・ラ・グランド教会」

ポワティエは巡礼の町として栄え、多くの教会が点在する町です。フランスロマネスク建築の傑作のひとつに数えられる、ノートルダム・ラ・グランド教会のファサードは圧巻です。
様々な図像が所狭しと描かれていて、なかでもアダムとイブが登場する原罪の場面からキリスト生誕に至るまでのストーリーの見せ方にも注目です。

ポワティエでは聖女の聖遺骸を今でも守っているサン・ラドゴンド教会も訪れます。
ラドゴンドは6世紀実在の女性で、チューリンゲンの王女として生を受けたものの、戦により囚人としてフランスに連れ去られ、
後に教養と慈悲の心を見初められメロウィング朝の王妃に迎えられるという数奇な運命を辿りました。
ポワティエには自ら女子修道院を築き、自身も人生の後半を修道女として生き、数多くの奇跡を残したと言われています。

原罪 受胎告知 降誕、産湯
昼食を終えたら旅のハイライトのひとつ、サン・サヴァン・シュル・ガルダンプ修道院付属教会の見学へ向かいましょう。
旧約聖書を主題とした12世紀のフレスコ画で覆われた天井は、ロマネスクのシスティーナと呼ぶにふさわしい美しさ。
高い天井を見るためオペラグラスは欠かせません。

時間が許せば、修道院を出てガルダンプ川の方へ回ってみましょう。川向こうに見えるサン・サヴァンは、外から見るだけでも十分なほど穏やかで美しい姿をしています。

▲サン・サヴァン修道院付属教会

 

 

<左>天井のフレスコ画「ノアの方舟」

<右>サン・サヴァン修道院(外観より)

   
サンサヴァンからポワティエへ少し引き返したところにあるのがショーヴィニー村です。
中世のドンジョン(山城)が半廃墟のものも含め複数残されていて、中世然とした佇まいが印象的な村です。
丘の上のサン・ピエール教会はカラフルな柱頭が有名な教会です。
柱は12世紀に刻まれたもので、鮮やかな色彩は19世紀に塗りなおされたものですが、12世紀の色彩を忠実に再現したものだそうです。
当時この地域に流行した、まるで色大理石のように美しく彩色された柱が、見事に甦っています。
第4日目(ポワティエ〜ノアン・ヴィック〜シャリヴォイ・ミロン〜ブールジュ)
豊かな穀倉地帯を東へと走っていきます。
ノアン・ヴィックへ向かう途中、ショーヴィニーやサンサヴァンも通過しますが、昨日とはまた違った朝の雰囲気を車窓に楽しんでいただけるでしょう。
ポワティエからブールジュへの道沿いには多くのシャトーがあり、流れ行く景色に華やぎを添えます。
女流作家ジョルジョ・サンドが暮らしたノアン村と合併したヴィック村(ノアン・ヴィック)のサン・マルタン教会は、とても小さな教会で、近年まで内部の壁は漆喰で覆われていたといいます。
漆喰の下からすばらしいフレスコが見つかったニュースを、サンドに知らされたプロスペル・メリメによる修繕で、素晴らしい傑作の存在が世に知られるようになりました。
棟方志功を思わせるダイナミックな線、鮮やかな地色を特徴としており、解説を必要としないほど、この作品にはそれ自体の圧倒的な存在感があります。
 

▲ノアン・ヴィック「サン・マルタン教会」の”キリストの捕縛”

キリストに接吻するユダの姿が、太く力強い輪郭で表されています。迫力と臨場感に溢れた筆深いは、棟方志功の作品を彷彿とさせます。

 
ノアン・ヴィックの壁画を堪能した後、シャリヴォイ・ミロンへ。
ブールジュ近郊には多くのロマネスク教会がありますが、なかでも特徴的なフレスコ画をもつものが、
シャリヴォイ・ミロンの聖エロワ教会です。
エジプトのコプト・キリスト教徒の描く図案を思わせるようなぎょろりとした(ノアン・ヴィックのサンマルタン以上に)目玉が印象的です。

この日お泊りのブールジュでは、ゴシック様式が素晴らしい世界遺産サンテティエンヌ教会にご案内します。
シャルトルのノートルダム教会と常に比較されるこの教会では、
数々の戦乱を乗り越えて現代に伝えられた鮮やかなステンドグラスをお見逃しなく。
第5日目(ブールジュ滞在 〜ラ・シャリテ・シュル・ロワール〜サン・パリーズ〜サンピエール・ムティエ〜)
  ブールジュ近郊には多くのロマネスク教会がありますが、興味深くまた個性的な教会が集まっているのが、町の東方、ロワール川の流域です。

ラ・シャリテ・シュル・ロワールのノートルダム教会は往時にはクリュニーに次ぐ勢力を誇り、クリュニーの長女といわれたほどでした。
荒廃や火災により朽ち果てながらも、現存する教会堂の大きさに、当時の繁栄の様子を感じることが出来ます。
芸術面では、聖母の生涯とキリストの生涯を描いたタンパンが見所ですが、ロワール川にかかる橋など街自体のもつ美しさも見逃せません。
 
ラ・シャリテ・シュル・ロワール「ノートルダム教会」  
お次は、サン・パリーズ・レ・シャテルへ。
聖地ルルドの奇跡を目の当たりにしたベルナデットが晩年を過ごしたヌヴェールの町のさらに南、F1サーキットの近くにある街で、ここではサン・パトリック教会をご覧いただきます。
見所は地下のクリプトで、一本足のスキアポドスやアクロバット、琴を抱くロバなど個性的なモチーフがたくさん。
解釈が難しい図像を、これは何だと議論しながら見るのもまた楽しいものです。

また、オルレアンの聖女ジャンヌダルクが最後の勝利をおさめたサン・ピエール・ムティエの教会堂は、
かつて修道院へとつながっていたという北側の扉口のタンパンに、12世紀の彩色を僅かに残す福音書記者たちの彫刻が刻まれています。
第6日目(ブールジュ〜サン・テニヤン・シュルシェール〜タヴァン〜トゥール)

今日はロワール川沿いの古城を数多く車窓に眺めながら走ります。

(といっても川靄が出てしまえば幻想的な景観に早変わりですが・・・)

シェール川を見下ろす丘の上に在るサン・テニヤン・シュル・シェールのサンテニヤン僧会教会は、内陣の柱頭に12世紀のオリジナルと19世紀の再現が混在し、修復の過程を比較することも出来ます。
地下のクリプトにはフレスコ画が描かれていますが、聖ジルの奇跡を描いたものや、どこか日本画風のものまで様々です。

     
小さな小さなタヴァン村、サンニコラ教会の見所は地下のフレスコ画なのですが、ここは写真撮影が厳しく制限されており残念ながら現地でしかご覧いただけません。
それだけ作品の保護に力を入れているということでしょう。テーマの判断が難しい図像を含め、旧約聖書にモティーフをとった素晴らしいフレスコ画を有する教会堂です。
タヴァン「聖ニコラ教会」   <名物料理>ロワール地方の川魚料理のアスパラガス添え
第7日目(トゥール〜サン・ジャック・デ・ゲレ〜モントワール〜ラヴァルダン〜オルレアン)
フランスの守護聖人聖マルタンの聖遺体を有するトゥール、
そしてパリから聖地サンティアゴ・デ・コンポステラへと通じる道なりにあるトゥールは、古から多くの巡礼がやってきた街。
このトゥールの北側にも、小さいながら魅力的なロマネスク教会がたくさんあります
サン・ジャック・デ・ゲレのサン・ジャック教会は、村はずれの水車小屋の近くにぽつんと建っています。
この教会はその名前の通り、聖ヤコブに捧げられた教会です。
内部にはフレスコ画が残っていて、損傷により見えにくい部分が多いですが、
一般的なキリストの受難シーンに加え、南壁面の「貧しい娘に持参金を与える聖ニコラウス」「キリストの黄泉下り」は必見です。
少し道を引き返す形でモントワールへ向かいます。
モントワール・シュル・ル・ロワール村の広場でバスを降り、ロワール(大河ロワールの支流)の方へ進むと民家の間にぽつりと、サン・ジル教会が見えてきます。

後陣側の庭へ入り、ユーモラスな持ち送りを見上げながら、正面へ。
川の氾濫などで地面が1メートル近く上昇し、身廊の一部と本堂のフアサードは廃墟のようになっています。
この教会は修道院に付属した修道士のための教会なので、教唆のための絵柄はなく、南・東・北の三面にキリストの昇天が描かれています。それぞれ、時代の差異が技法にも現れていて、見比べるのが楽しいところです。

フランスの美しい村にも指定されているラヴァルダン村へ。
村のシンボル・丘の上の城を遠めに見つつ、私たちは、村の高台へ向かう道にあるサン・ジュネ教会を訪れます。

 

▲ラヴァルダン「サン・ジュネ教会」の”天国と地獄”

南側の入り口から入ると、村にしては大きめの教会に所狭しと描かれたフレスコ画に目を奪われます。
17世紀まで増築や絵の描き足しがされましたが、見るべき物はアプス(後陣)の天井から壁にかけての絵。
キリストの生涯の他、南側の「天国と地獄」や中央の「天上のエルサレム」そして北側の「エッサイの樹」は必見です。
そのほか、プレロマネスク時代の石の彫刻が何カ所が柱に埋まっていて、見応えがあります。
また、素朴で絵になるこの小さな村も写真におさめるのをお忘れなく!

観光後はジャンヌダルクでも有名なオルレアンへ向かいます。
第8日目(オルレアン滞在 〜ジェルミニィ・デ・プレ〜サン・ブノワ・シュル・ロワール〜)
オルレアンの西へロワール川をさかのぼって、ジェルミニィ・デ・プレへ。司教礼拝堂を見学します。
シャルルマーニュの重臣でオルレアン司教のテォドゥルフが自身のために建てた私的な礼拝堂です。
テォドゥルフ自身、スペインに赴くことがあったようで、東方風のモザイク画や柱組に注目です。
また、随所に施されたテォドゥルフからのメッセージも、くすりと笑いを誘います。

道を少し戻り、サン・ブノワ・シュル・ロワールへ。

サン・ブノワすなわち、聖ベネディクトを祀る今も現役の修道院です。

一般信徒の入り口になっている教会西側部分の、50以上にも及ぶ柱頭彫刻は秀逸です。 近年の修復の際、過去のスケッチを元に再現された南端の一列にもご注目を。
彫刻のモチーフは植物や聖書に起因するものや、アクロバットなどの風俗まで様々で、見ていて飽きることはありません。
教会内部は何度か増改築を経て、オルレアンの大聖堂に迫る大きさです。

トランセプト部分の柱頭に聖ベネディクトの生涯が描かれています。
地下クリプトには聖ベネディクトの聖遺体が安置されています。周囲には椅子が並んでいますが、修道士たちがミサを行う際に使うための物です。

西側入り口の柱頭のひとつ、「獅子の穴のダニエルと殉教者たち」。抱き合う殉教者たちの姿から「愛の柱」と呼ばれていて人気です。
 
北入り口のタンパンにはこの修道院の縁起、つまり聖ベネディクトの聖遺体が発見され、ここへもたらされるまでが描かれています。  
観光後はオルレアンへ戻ります。
100年戦争で一度英国の支配下に落ちたオルレアンは、ジャンヌダルクが最初に開放した町です。
オルレアンの聖女と呼ばれた彼女の像が広場の中心に建ち、台座には彼女の生涯が描かれています。
壮麗な大聖堂や美術館など小さな町ながら見所も多いオルレアンで、旅の思い出をまとめたり、お土産を買ったりしてゆっくりしましょう。
第9・10日目(オルレアン〜パリ〜東京)
朝、バスでパリへ。楽しい思い出を胸に、帰国の途へ。
 
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