ピレネー山麓には深い谷に沿って鄙びた村が点在し、カンタブリアの峻険な山頂には通年銀嶺が輝く。また、海岸地帯には緑豊かな大地が広がり、四季折々の風景が展開する・・・。北スペインには、大自然に抱かれた素晴らしい風景が、今も手付かずのまま残っています。
その美しい景色は、”赤茶けた大地、白い街並み、フラメンコ”といったスペインの一般的なイメージとは異なり、グリーン・スペインと呼ばれ多くの人々から愛されています。
またこの地方は、11世紀以来、聖地サンティアゴ・デ・コンポステラを目指す重要な巡礼の道にあたり、多くの人が行き交い、宿場町として栄えた歴史があります。巡礼路に沿って点在する町や村には、ロマネスク時代そのままの石造りの素朴な教会が佇み、大自然と人間の営みが美しく調和した風景は、まるで魂に染み入るかのような懐かしさを醸し出しています。
ユーラシア旅行社では長年、この、北スペインからフランス南西部にかけて奇跡的に残る美しい大自然や、人々の暮らし、趣ある建築物などの魅力に着目し、これらの地を丁寧に巡るツアーを企画・実施してきました。そのなかでも、北部スペイン旅の決定版といえるのが、バルセロナからサンティアゴ・コンポステラまで北スペインの魅力を網羅し、バスでじっくりと巡る、この「緑のピレネー・北スペイン物語 15日間」です。ベストシーズンの春から秋にかけての限定ツアーです。
タウール/サン・クレメンテ教会(4月下旬〜5月上旬の風景)(写真提供:スペイン政府観光局)
北スペインを深く知るのに欠かせないキーワードのひとつが「ロマネスク様式の教会」。そして、その内部を飾っていたフレスコ画や彫像などの傑作(原物)が多数展示されているのがここカタルーニャ美術館。旅の最初を、バルセロナのカタルーニャ美術館から始めるのはユーラシアのこだわりです。美術館内部に教会の後陣が再現され、オリジナルさながらの雰囲気を味わえば、旅への期待も高まります。
レスタニー「サンタマリア教会」
バルセロナからおよそ60kmほどバスで北上、レスタニーに到着です。平地にあり、ピレネーと地中海の中間にあり、多くの領主がこの地の覇を巡り戦ってきた土地でもあります。
シンプルで美しい佇まいが印象的な、サンタ・マリア教会を訪れます。
アランの谷を眺め渡す立地にあるビエリャのパラドールへご宿泊。山間部ですので設備は比較的簡素ですが、木材の温もりを感じる素適なホテルです。詳しくは、こちらをご覧下さい。
ピレネー山麓にて(6月)
雪を頂くピレネーの峰峰と野花、束の間の夏に咲く高山植物、常緑樹と黄葉、ナナカマドなどの紅がパッチワークのように山に衣を纏わせる秋。四季折々の美しい季節が楽しみなピレネー山麓で、ミニハイキングにご案内します。
コースは、その時の見頃にあわせてご案内させていただきます。比較的簡単なコースが中心ですが、歩きやすい靴をご用意下さい。
ハカ いよいよサンティアゴ巡礼の路に合流です。ハカは、古来、峠越えの税関の役目で栄えた町でもあります。写真はハカの大聖堂。ロマネスク様式としてはスペイン最古の大聖堂です。
フリータイムにお勧めなのが、ヘミングウェイが通ったカフェイルーニャでの一服(上)
普段は落着いた佇まいのパンプローナの町を散策
美しい王妃の心の物語
〜プエンテ・ラ・レイナ〜
4つの巡礼路がひとつに束ねられる地、プエンテ・ラ・レイナ。輝く水面が美しいアルガ川も、古の巡礼者にとっては、行く手を阻む障害物でした。気の毒に思った11世紀のナバーラ王妃が橋を掛けさせた、という素適な逸話が残っています。
オンダリビア観光
現在のスペインとフランスにまたがるバスク地方。 バスクは、言語・文化、色々な面で現在のヨーロッパ諸語や諸民族とはちょっと異なる性格をもっています。 バスクの町々の中には、大西洋のリゾート地として発展している所もありますが、このオンダリビアは、昔ながらの鄙びた佇まいを今に留めていて、散策しているだけでタイムスリップしたような感覚を覚えます。
サン・セバスティアン旧市街
大西洋ビスケー湾に面したサン・セバスティアンはでは、闘牛場として使用された憲法広場や立ち飲み居酒屋が軒を連ねる旧市街(写真)、貝の形をしたコンチャ湾を見下ろすモンテ・イゲルドの丘等にご案内します。
フランスとスペインの文化、伝統的なバスクのセンスと新鮮な魚介類が豊富なサン・セバスティアンは、また、伝統とモダンが混じる最先端のグルメ発信地でもあります。自由食は気ままにバルを梯子してピンチョスとワインを食べ比べ、なんていかがでしょうか?
ゲルニカにて
ゲルニカにも立ち寄ります
パブロ・ピカソの傑作の中でも、最も有名な絵画のひとつ「ゲルニカ」。 スペイン内乱中、フランコ独裁政権を支持するナチス空軍によって空爆を受け、パリにいたピカソに衝撃を与え、筆を取らせたその事件の舞台が、この小さな町です。
バスク地方の玄関口、ビルバオ
世界遺産の運搬橋があるビルバオ。運搬橋って?と思われる方も多いと思いますが、この橋、写真のようなゴンドラが橋から吊り下げられており、人も車もこれに乗って対岸へ移動します。橋の下をたくさんの船が通るからこそのアイディア。この橋は、運搬橋としては世界最古で今も現役で頑張る庶民の足なのです。
午後、右手に時々ビスケー湾を眺めつつ、バスは高速を進みます。
いざカンタブリア地方へ、目指すはヨーロッパの屋根ピコス・デ・エウロパ!
(山頂を訪れたら、足元をご覧になるのも忘れずに。可憐な高山植物が咲いているかもしれませんよ。
山の麓にあるフェンテ・デパラドール
ピコス・デ・エウロパの絶景を背に立つフエンテ・デのパラドールにお泊り頂きます。詳しくはこちらをご覧下さい。
中世のまま時が止まった町・サンティヤーナ・デル・マール
サンティヤーナ・デル・マールから30分ほど走ると、リゾートビーチに囲まれた丘陵地帯が見えてきます。丘の上の木立の中でひときわ目を引くのがエル・カプリッチョ(奇想館=気まぐれ邸)。ガウディがブルジョワジー侯爵のために設計したもので、現在はレストランとして利用されています。花模様の外壁が印象的です。
こんなところにガウディの作品が!コミージャスのエル・カプリッチョ(右)
ブルゴス観光
世界遺産の大聖堂や中世の城壁にそびえるサンタマリア門などを歩いて見学。スペイン・ゴシック建築の傑作・大聖堂は、街のあちらこちらから仰ぎ見るこごができ、その偉容は近づくほどに迫力を増していきます。フランスからの巡礼者や石工たちがもたらした影響を受け、壮麗に作られた大聖堂。たくさんの礼拝堂や煌びやかな装飾に圧倒されます。
また、ここからは再びサンティアゴ巡礼路の“本道”フランス人の道に戻りますので、街のあちこちにホタテ貝をつけた巡礼者の姿も見られることでしょう。
巡礼路の小さな村、カストロヘリス
巡礼路のなかでも最も平らな地域にあるカスティーリャ・イ・レオン地方。
春・夏・秋と草原や麦畑が四季折々の表情をみせます。中世から多くの巡礼たちが足を止めたカストロヘリス村に立寄ります。巡礼路が貫く、なだらかな丘陵地帯を走り、中世から多くの巡礼が足を止めたカストロヘリス村に立寄ります。
フィテロ橋近郊にて
カストロへリス近郊からフィテロ橋、フロミスタのあたりまでは見渡す限りの草原、道に沿って連なるポプラ等の並木、そして巡礼者たち。映画などでは“引き”の絵でよく登場するような景色が広がっていて、写真を撮っても歩いていてもとても気持ちがいい道です。
アップダウンはほとんどなく、1kmの道はあっという間に過ぎてしまいます。
見晴らしがよく、日差しや雨を遮るものは何もないので、帽子や雨具などの備えはどうぞお忘れなく。
旧レオン王国の首都でもあり、かつてローマ人が軍用道路としてイベリア半島を南北に縦断させた「銀の道」の要所でもあり、そしてサンティアゴ巡礼路の大切な通過点でもあったレオン。ここには、スペインでも指折りの豪華な建築物が残っています。 ひとつめは皆様が前夜滞在する「サン・イシドロ教会」。そしてふたつめ「大聖堂」。光と色彩の織り成す美しいステンドグラスで有名なゴシック様式の傑作です。そして最後が「サン・イシドロ教会」。8世紀のロマネスク様式を芯として、ゴシックやルネサンス様式が加わっていった興味深い建物ですが、必見なのは、付属の美術館(王室霊廟)。天井に描かれたフレスコ画が素晴らしく、ロマネスク美術のシスティーナ礼拝堂と呼ばれているほどです。ユーラシアの旅では、王室霊廟見学代をツアー代金に含んでいます。
豊かな色彩が美しい
レオンの大聖堂とサン・イシドロ教会の王室霊廟
堂々とした風格の大聖堂。内部には繊細なステンドグラスが。時間帯によって表情を変える壮大な芸術。
一方のサン・イシドロ教会の王室礼拝堂は、中世のフレスコ画がみどころ。創建時に比べてしまうと、壁の傷みも見られますが、実はここ、ナポレオン軍によってめぼしい物は略奪され、持出すことのできない天井フレスコ画だけ残ったのです。主の分からない墓標を優しく包む中世の素朴な絵にご注目下さい。
調度品はアンティーク、芸術品に囲まれるレオンのパラドール玄関ロビー
巡礼路の最後の難所セブレイロ峠やゴゾの丘に立ち寄り、
いよいよ終着点・サンティアゴ・コンポステラへ!
巡礼路、最後の難所・セブレイロ峠(1293m)
彼方に、サンティアゴの大聖堂!
胸が高鳴るゴゾの丘(歓喜の丘)
栄光の門
※栄光の門は、2011年12月現在修復が行われており、ご覧頂けない場合があります。
サンティアゴの観光は、何と言っても大聖堂。 大聖堂の入口には、見上げているだけで眩暈を覚えるような素晴らしい彫刻。「栄光の門」と呼ばれる12世紀初めに完成されたロマネスク様式の最高傑作です。中央には、右手に巻物を、左手に杖を持った聖ヤコブが座り、長旅の巡礼者を迎えてくれます。聖ヤコブの柱の下方には5本の指の窪みがついており、そこだけ白くなっています。長年、巡礼者達が柱に触り祈りを捧げたため、だんだん擦り減ったかだらといわれています。大聖堂の中は、厳粛な雰囲気そのもの。正面にある17世紀に作られたチュリゲラ様式の祭壇は、是非近寄ってご覧下さい。 ユーラシアの旅では、ボタフメイロの儀式を特別に大聖堂へ依頼しています!巡礼者とサンティアゴ到着の感動を分かち合いましょう!
※ボタフメイロはあくまでも宗教儀式ですので、宗教上の理由や大聖堂側の理由によりご案内できない場合がございます。その場合は代替えとしまして、「大聖堂の屋根に登るガイドツアー」または「女子修道院で行われるミサ」にご案内します。
生ハムとマスが奇跡のコラボ
マスのナバーラ風
ピンチョスが並ぶサン・セバスティアンのバール(イメージ)
ピレネー山中の名物、うずらの香草焼き
サンティアゴといえば帆立!
ホタテ貝のガリシア風
プリップリのタコは必食!
タコのガリシア風
パラドールではコース料理をゆったりと(メニュー一例)