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キリストの弟子のひとり聖大ヤコブ(=サンティアゴ)。彼の遺骸は、1世紀ころに殉教して以来ずっと行方不明のままでしたが、奇跡的に800年近く経った後、サンティアゴ・デ・コンポステラの地で見つかります。この奇跡の物語がきっかけとなって、以後絶えまなく巡礼者の列が続くようになり、ひいてはサンティアゴは、ローマやエルサレムと並ぶキリスト三大聖地のひとつとなりました。そしておよそ1,000年前、世紀末思想が世を覆っていた時も、イスラム勢力がイベリア半島を駆逐しはじめた時も、精神的な求心力となって人々を奮立たせる大きな役割を担ったと言われています。
ロマネスクの時代から今日に至るまで、数ケ月、時には数年を費やして、信徒がこの地を目指しました。最盛期には年間50万人以上の人々が行交ったそうです。生活を捨て、あらゆる階級の人々が、等しく自分の足を使って向かいました。その道は、主に4つありました(上記地図をご覧下さい)。全長約900kmにも及ぶこの巡礼の道は、途中にピレネー山脈をはじめとする難所が幾箇所もありましたが、だからこそ一層、誇りと信仰心が高まったと言えます。
現在、サンティアゴ・デ・コンポステラ巡礼の道は、その歴史的意義より、全行程が世界遺産に登録されています。
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