地中海のほぼ中央に浮かぶシチリア島。 この島は三千年の昔から数多くの文明が交錯してきました。 東から来て島の礎を築いたギリシャ人、北から来たローマ人、南から来たイスラム教徒、西から来たノルマン人やスペイン人・・・
文字通り文明の十字路として数多くの人々が行き交ってきたのです。 各々の文明が島に残した遺産は、現在のシチリア島でもモザイクのように色褪せぬ光を放っています。
「シチリアにこそ、全てを解く鍵がある」
ユーラシア旅行社のシチリア島ツアーでゲーテの言葉の真意を探しに行きませんか。
シチリアの州都でもあるパレルモの起源は紀元前にフェニキア人達が築いた港町に遡ります。 その後、北方からやってきたノルマン人達がシチリア王国を築いた中世時代に最も繁栄しました。 その時代に町に築かれた壮麗な建築物の代表格が、シチリア王宮内にある、キリスト教的な建築技法とイスラム的な建築技法が折衷された独特の様式のパラティーナ礼拝堂です。 シチリア王国の王家が自身の権威を誇示する為に施した内部の装飾は、モザイク美術の一頂点を示しているとも言われます。
パレルモ市内には複数の市場が点在しており、いつも地元の人々で賑わっています。 パレルモ港で水揚げされた新鮮な魚介類や農産物が数多く並んでいます。
驚くのは、同じ種類の野菜や果物でも日本のものよりサイズが一回りも大きかったりする事です。
ユーラシア旅行社のシチリア島ツアーでは、この様な市場を訪ね、地元の人々の日常生活も垣間見ることができます。
パレルモの州立美術館には、ルネサンス期を中心にシチリアで活躍した芸術家達の作品が数多く並んでいます。 注目はシチリア美術の第一人者と言っても過言ではないアントネッロ・ダ・メッシーナの「受胎告知のマリア」。
このモチーフの作品はマリアと大天使ガブリエルが向かい合う構図が一般的なのですが、この絵では見ている私達自身が大天使ガブリエルの視点でマリアと向き合っているように描かれています。
また微妙な色の変化によって陰影ができ、独特の静謐な世界が生まれ、多くの人々を魅了しています。
シチリア島の南部に広がる海岸線のほぼ中央部に位置するアグリジェント。 古代の詩人ピンダロスは「人間が住む都市の内、最も美しい都市」とまで形容しました。 世界遺産に登録されている神殿の谷には
ほぼ完全な状態で見る事が出来るコンコルディア神殿、主神ゼウスの妻に捧げられたヘラ神殿、ドーリア様式の柱が聳え立つヘラクレス神殿など広大な領域に多数の神殿が残り、当時の栄華を今日に伝えています。
後期バロック様式による調和の取れた建築が並ぶ町並みが印象的なカルタジローネ。 周辺から非常に良質な粘土が採れるため、陶芸の町としても有名です。 中世の時代にスペインからマヨルカ焼きの技法が伝わり、今日の色鮮やかな陶器の源流が形成されました。 町の名所サンタ・マリア・デル・モンテの大階段には、142段の一段一段に異なる陶芸の装飾が施されており、下からの眺めは壮観です。
シラクーサの考古学地区には、2400年前に建てられた古代ギリシア劇場があります。
往時は最大約1万5千人の人数を収容出来たというから驚かずにはいられません。 今日でも夏の野外コンサートに使われるなど未だ現役で活躍しています。
古代シラクーサの中心地であったオルティジア島。 島のほぼ中央に位置するのがバロック式の豪奢な装飾が印象的な大聖堂です。 ここには、シラクーサが最も繁栄した前5世紀頃には、女神アテナに捧げられた壮麗な神殿が建っていました。 大聖堂の柱は、その神殿の物をそのまま流用しているのです。 この建物に入ると、シラクーサの歴史を肌で感じて頂ける事でしょう。
タオルミナの古代ギリシア劇場は、ギリシア人達が築いた劇場の中でも最も美しい劇場のひとつとして知られています。 実際に観客席に立ってみると、その理由がお分かり頂けることでしょう。 目の前の劇場の舞台の向こうに、青く澄んだ地中海と海岸線、そして右手にはシチリアの象徴であるエトナ山が聳えています。 「劇場の観客としてこれ程の景色を目にした者もいないだろう」というゲーテの台詞もなるほどと頷ける絶景です。
タオルミナが発展するきっかけは、南のシラクーサと北のメッシーナの発展に伴い、その通商路が整備されたことでした。 今日のタオルミナの北側のメッシーナ門、南側のカターニャ(シラクーサ方面の町)門という名前はこの通商路時代の名残です。
この二つの門の間に伸びるのが、ウンベルト通り。 一流ブランド品店からお土産物屋、バール、レストランなど多数の商店が並ぶタオルミナの目抜き通りです。
また、タオルミナの隠れた名物である八百屋もあり、爽やかな柑橘類や巨大なレモンが並ぶ店頭はきっと目に留まる事でしょう。
イタリアはスローフード運動を生んだ国です。
そのスローフード運動の旗手とも言えるのが、アグリ(農業)とツーリズモ(観光)を掛け合わせたアグリツーリズモ。
地元の素材を中心に、ゆっくりと昔ながらの調理法で提供された料理は思わず舌鼓を打たずにはいられません。 ユーラシア旅行社のシチリア島ツアーで、地産地消を地で行くアグリツーリズモのひと時をお楽しみ下さい。