〜南仏プロヴァンスからリヴィエラ海岸をイタリア側まで、
その魅力を余すことなく楽しむ旅〜
「フランスの最も美しい村」が続くリュベロン地方、印象派の画家達が愛した風景とその作品達、そして知られざるプロヴァンスの渓谷美や近年脚光を浴びるリヴィエラ海岸の景勝地チンクエ・テッレなど、こだわりの内容満載ツアーです。
第1日目(東京Dマルセイユ)
フランスのプロヴァンス地方は、紀元前1世紀カエサルのガリア遠征後に建設されたローマ都市の名残となるローマ遺跡が現在に至るまで残っています。フランスに残るローマ遺跡というだけではなく、世界で最も保存状態のよいローマ遺跡が残る町として有名なのが、ここオランジュです。ルイ14世が“王国で最も美しい壁”と称えたローマ時代の古代劇場と凱旋門を訪れます。
「橋の上で踊るよ、踊るよ〜♪」の歌で知られ、一時期ではありますが、法王庁がおかれた、法王ゆかりの町アヴィニョン。中世の頃には法王庁の下に人や物が集まり、大変な賑わいを見せていました。フランス三大河川の一つ、ローヌ川がゆったりと町中を流れていて、この町の時間の流れを体現しているかの印象を受けます。時間が許せば、対岸から町の全景を眺めたり、旧法王庁宮殿の裏手からゆるやかな坂道を5分ほど登った公園「ドンの岩山」の展望台より周辺の景色をお楽しみ頂くのも、オススメです。町を歩くときは普段よりもゆっくりと歩いてみてください。きっと地元の人々のように、ゆったりとしたフランス時間を感じて頂けると思います。
第3日目(アヴィニヨンを拠点に、リュベロン地方巡り)
1990年代に日本でもブームとなった小説、ピーター・メイル氏の「南仏プロヴァンスの12ヶ月」で紹介され、ご存知の方も多いことでしょう。リュベロン地方の小さな村々の散策にご案内します。道を走っていると目に付くのは「フランスの最も美しい村」と書かれた標識です。派手な見どころはありませんが、なんだか心に染み入るような素朴で暖かな村の雰囲気が残っています。
(写真左)
丘の頂の古城に向かって石造りの家々が階段状に重なり合うゴルド。典型的な鷲ノ巣村、南フランスを代表する絵のような風景です。
セナンクの谷に佇む現在も活動している修道院。今も修道士たちが静かに祈りの日々を過ごし、ラベンダーを大切に育てています。プロヴァンスの三姉妹と呼ばれる修道院では最も有名で、印象深いシトー派の修道院です。余計な装飾が一切排除され、すっきりとした印象の中にどこか強い意思のようなものが感じられます。
ポン・デュ・ガールは、ガール川にかかる、古代ローマ時代に造られた巨大な水道橋です。郊外の水源からニームまで50キロに渡り、上水を引いていた導水路一部でした。現存する水道橋の中でも最も美しく、さらに水面からの高低さもあって、間近で見上げるとかなりの迫力です。
その後、移動を続けアルルに近づいた頃、郊外にあるゴッホの跳ね橋へと立ち寄ります。 ゴッホの描いた建築物は移築・再現され、アルル一帯にはゴッホの描いた風景がそのままに広がっています。
ゴッホが「夜のカフェテラス」に描いたカフェ・ヴァン・ゴッホ
フォンヴィエイユでは、アルフォンス・ドーデの小説「風車小屋」の舞台を見学。周辺は松林に囲まれたゴツゴツした石灰岩の大地が広がっています。周りに何もないためか、もしくは風車が少し小高い岡の上に立っているためか、灼熱の夏には大地を吹き抜けてくるプロヴァンスの乾いた風が爽快です。春にはここで、あの有名な強風「ミストラル」を体感できるかも知れません。中世の頃、粉引きなどに実際に使われていた風車も残っています。
荒涼とした岩山の上に築かれた、かつての城砦町レ・ボー。町の頂上まで登りきると見晴らしは抜群!中世南フランス最強を誇った街の廃墟を散策した後は、現在の町並みへ。お洒落な店が路地の両側に並び、光溢れるプロヴァンスらしく明るい色彩の工芸品が多く、ぶらぶらと散策しているだけでも楽しくなります。ふらりとお菓子屋さんに入り、アーモンドで作ったプロヴァンスの伝統菓子「カリソン」を試食。一口サイズでほど良い甘さの上品な感じのお菓子です。町歩きの後にはピッタリのお菓子であり、お土産にもおススメです。
町の郊外、ローマ時代のグラヌム遺跡前でバスを降り、オリーブ畑の中に続くゴッホの散歩道を歩いて、ゴッホゆかりのサン・ポール・ド・モーゾール修道院へ。晩年ゴッホが入院していた精神病院です。ゴッホは入院しつつも製作の手をとめず、病院内の風景や糸杉、オリーブ畑などの作品を多く残しました。ここはいつ訪れても、静かな時間が流れています。私が訪れた春は、すでに明るくなり始めた日差しの中で、あらゆるものが強烈な色彩を放っているかのようでした。まさにゴッホが描いた世界そのものです。
この町も、ローマ時代からの長い歴史がありますが、町並みは新しく、きれいな感じがします。大きなプラタナスが両側に続くミラボー通りを歩くと、オープンテラスのカフェや美術品の露店が並び、郊外の山から引いてきた豊かな清水を利用した泉がいたる所に配置されているのも特徴です。中心部の朝市では、季節ごとの新鮮な野菜や果物が並び、お昼頃までお店が開いているので、是非訪れてみてください。私が訪れた春はちょうど、美味しそうなアスパラの収穫時期でした。
また、エクサン・プロヴァンスといえば忘れてはならないのはセザンヌ。生まれ故郷であり、終の棲家となったエクサン・プロヴァンスを囲む大自然を、セザンヌはこよなく愛し、幾度も画題として取り上げました。ユーラシアの旅では、セザンヌのアトリエにも訪れます。
ヴァンス
ヴァンス郊外にポツンと建つ小さくて真っ白な外壁の建物。設計から装飾まですべてを手がけたサンピエール礼拝堂です。晩年のマティスの集大成と言われており礼拝堂全体がマティスの作品ともいえます。
内部の真っ白な壁に浮かぶシンプルな線で描かれた「聖母子」や「生命の木」のステンドグラスから内部にはいる柔らかい光。静寂な礼拝堂内部で素晴らしいマティスの作品をご鑑賞頂きます。
サンポール・ド・ヴァンス
南仏にある美術館は静かな環境の中で鑑賞することができるように、たいてい町の喧騒からは離れています。このマーグ財団美術館も松林と静寂に囲まれ、ミロなど近代抽象画においては世界有数のコレクションを誇ります。また、歩いて数分の丘の上に位置するサン・ポール・ド・ヴァンスという村は、小村を数多く訪れる弊社のツアーの中で、最も印象的だった村というお客様の評価を頂いています。 この小村の名物レストラン、「ラ・コロンブ・ドール(金の鳩亭)」はかつてミロやピカソなど多くの芸術家が通い、食事代の代わりに作品をおいていくこともあったそう。名画に囲まれながら、南仏の郷土料理をお楽しみください。
カーニュ・シュル・メール
ルノワールの終焉の地であるカーニュ・シュル・メール。ルノワールの作品を展示している「グリマルティ城」へご案内致します。
古い村並みが残り、中世の狭い通りや急勾配の階段などが見られるカーニュ。ルノワールは 1907年から78歳の亡くなるまで静かなオリーブの緑とオレンジの樹木に囲まれ、遥か彼方に青い地中海を見渡す高台の家で過ごしました。そのルノワールの晩年に過ごした家の庭から対岸に見える丘の上に見えるのがグリマルティ城。現在、美術館として使われており、ルノワールの作品も展示されており、ツアーではこちらにご案内させて頂きます。
大聖堂内にはグレース・ケリー妃のお墓が。いつもお花が絶えません。
コートダジュール(紺碧海岸)随一のリゾート地として世界的にその名を知られるニース。ここニースでは旧市街を散策し、また美術鑑賞をお楽しみ頂きます。ご案内するのは、2006年秋に修復を終え、再公開されたシャガール美術館。シャガールの珠玉の作品が展示されており、なかでも聖書をモチーフとした一連の作品は必見です。
シャガールがデザインした
素敵なステンド・グラス
赤の宮殿内には、かつての公爵コレクションの美術品が。ヴァン・ダイクやルーヴェンスらのフランドル絵画やデューラーの作品が見られます。
16〜17世紀、繁栄を極めるジェノヴァ王国にて世界から訪れる来賓用賓館として建てられた豪華な邸宅「ロッリ」。そのうちのひとつ赤の宮殿(現在は美術館)を見学します。また16世紀頃に建てられた美しい貴族の館が建つ「ガリバルディ通り」へもご案内します。
昼食は「ジェノベーゼ・パスタ」(バジルのスパゲッティ)をお召し上がり頂きます。
赤の宮殿