| 日野啓三氏は、初期の芥川賞から晩年の野間賞や日本芸術院賞に至るまで、栄誉ある賞を数多く受賞された日本を代表する作家の一人です。その日野氏が撮影された写真がエッセイとともに掲載されている唯一の本です。
あるものは懐かしく、あるものは新鮮で、日野啓三氏の手にかかると、暗い世界も、明るい世界も、不思議な美しさを漂わせます。それはまさに著者の魂の陰影の奥深さの成せる業であり、生涯を通じて命がけで<言葉>と格闘してきた芸術家が到達した凄みと洗練と純粋が混じり合う稀有なる創造物になっています。
日野啓三氏も、これまでの長い作家人生のなかでまったく異色の作品が生み出されることに対して喜ばれ、この「ユーラシアの風景」を人生の晩年における天からの授かり物であるとおっしゃって下さいました。
ぜひ、皆様にもこの本をお読みいただければ幸いです。
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