ヨーロッパのクリスマスマーケットやコンサートを楽しむこだわり旅行・ツアー・観光特集
マーケットや音楽鑑賞など心ときめくクリスマス。本場ヨーロッパでクリスマスを満喫する旅をご紹介します
-
ルートヴィヒスブルクのクリスマスマーケット
-
ドイツ最古の歴史を誇るドレスデンのクリスマスマーケット
-
フィヒテルベルク蒸気機関車にも乗車!絵本のような冬景色の中を走ります。
-
煌びやかなストラスブールのクリスマス・マーケット
-
プラハ旧市街広場/チェコ
鈍色の空が漆黒色に包まれたかと思った瞬間、一つ、また一つと灯りがともり始めます。
人々が一年で最も楽しみにしている季節、クリスマスがやってきます。
町ごとに趣向を凝らしたクリスマス・マーケットのイルミネーションに心奪われ、この時期ならではの教会コンサートを聴く―毎年、違う町のクリスマス・マーケットを訪れる方が多いのも納得です。
心躍るマーケットの見学だけでなく、ユーラシアの旅では日中の観光にもこだわりました。
待降節(アドベント)とクリスマスマーケット
この時期はアドベントと呼ばれ、クリスマスまでのカウントダウン。町のあちこちでマーケットが立ち並びます。
クリスマス・マーケットは、14世紀のドイツで始まったと言われています。
聖なる夜には商取引を行わないという慣習から、その前に、必要なものを広場に持ち寄って交換したことが起源とされています。
現代のクリスマス・マーケットではお菓子や木彫り人形、オーナメント(装飾品)などが売られていて、覗いてみるだけでも楽しいもの。
ホットワインやソーセージを片手に地元の人に混じってお買い物も良い思い出になりそうです。
個性豊かなクリスマスマーケットへ
まるで天使が羽根を広げたようなルートヴィヒスブルクのクリスマスマーケット
ルートヴィヒスブルクのクリスマスマーケット
空の玄関口、シュトゥットガルトから北へ約12㎞、ルートヴィヒスブルクのマーケットは日が暮れてから訪れるのがお勧め。
煌びやかな羽根が夜空にはばたく屋根飾りが特徴的です。
ベストクリスマスマーケットに選ばれたタリン
ベストクリスマスマーケットに選ばれたタリンのクリスマスマーケット/エストニア
ラエコヤ広場の中心に飾られるクリスマスツリーは、クリスマスツリーの発祥という説があるほど、歴史の古いものです。
例年マーケットが行われる11月下旬から年末年始頃までは、まるでおとぎの国に迷い込んだような中世の街並みが残る旧市街が、さらに幻想的な雰囲気が増すシーズンです。
くるみわり人形の故郷 エルツ山地のクリスマス
-
ドイツ最古の歴史を誇るドレスデンのクリスマスマーケット
-
フィヒテルベルク蒸気機関車にも乗車!絵本のような冬景色の中を走ります。
-
エルツ山地の村々で窓辺に灯されるクリスマス飾りシュヴィップボーゲン (イメージ)
粉雪を巻き上げ、シュッシュッポッポと走る列車に、鉄道ファンでなくても興奮!
エルツ山地は、木彫りのおもちゃや、くるみ割り人形が名産品です。
ザイフェンの町では木彫り工芸品関連に従事する人が、町の人口の6割以上を占めています。
アンナベルク・ブッフホルツは、ボビンレース産業の町です。
エルツ山地の麓の小さな町でこじんまりとしていますが、本当に地元の人に愛されている心温まるクリスマス・マーケットをご覧頂けます。
ニュルンベルクや、ドレスデンといった大都会のクリスマス・マーケットは必見ですが、小さな町の温かみのあるマーケットも是非訪れてみたいところです。
もみの木の発祥 アルザスのクリスマス(フランス)
煌びやかなストラスブールのクリスマス・マーケット
フランス東部アルザス地方は、このモミの木クリスマスツリー発祥の地といわれています。
アルザスの中心都市ストラスブールでは大聖堂前にマーケットが広がり、コルマールは木組みの家が並ぶ街中に可愛らしい装飾があふれます。
フランスならではの、ロマンチックなひと時をどうぞ。
南チロル、アルプスに抱かれたメラーノのクリスマスマーケット
メラーノのクリスマスマーケット
なかでも、ドロミテ街道の西に位置するメラーノやボルツァーノなどの町々は、クリスマスの季節には小さなかわいらしい村の中心で市が立ち、絵本のような町がイルミネーションが輝きます。
百塔の都プラハ、冬の輝き
プラハ旧市街広場/チェコ
チェコの首都プラハでは、大きなクリスマスツリーが飾られその輝きが人々を魅了します。
屋台では熱々のトゥルドロ(チュロスを棒に巻いてバームクーヘンのようにしたお菓子)やビール、ソーセージなどが売られ、ちょっとひとつまみするのも楽しいものです。
ポーランド 世界遺産の街でクリスマスマーケット
王宮前広場のクリスマスツリー
世界遺産にもなっている首都ワルシャワの王宮広場には、大きなクリスマスツリーが設置され、中央広場の特設スケートリンクには市民の笑い声が響きます。
夜になると、旧王宮はプロジェクションマッピングで鮮やかに彩られます。
クリスマス・コンサートを楽しむ
ライプツィヒの聖トーマス教会とエルツ山地へ
ライプツィヒの聖トーマス教会にて
バッハが音楽監督を務めた、ライプツィヒの聖トーマス教会で、バッハ作曲、クリスマス・オラトリオを鑑賞します。
教会内に響き渡るコーラス。
荘厳な雰囲気に包まれ、旅の締めくくりとしても印象的な夜になるでしょう。
「きよしこの夜」が生まれたオーベルンドルフ
1818年に“きよしこの夜”が初めて演奏されたオーベルンドルフの礼拝堂/ザルツブルク近郊
以来、毎年イヴの夜に歌い継がれてきたこの曲は、クリスマスソングの代名詞。
村人たちの素朴で優しい歌声に耳を傾けてはいかがでしょうか。
[関連記事:旅メディア「VOYAGE-世界見聞録-」]「生誕200年を超え、いまなお平和と希望の光を宿し続けるオーベルンドルフの『きよしこの夜』(オーストリア)」