南イタリア・プーリア州、下手うま中世芸術めぐり

2018年4月13日 カテゴリ: ヨーロッパ

先日、美術史家 金沢百枝さんとゆく、南イタリア・ロマネスクの旅より帰国しました。イタリアのかかとの部分プーリア州のみを巡るツアーで、プーリア州といえばとんがり屋根の家々が並ぶアルベロベッロや洞窟住居のマテーラが有名ですが、そういったところには一切近寄らず・・・田舎の教会、修道院!大聖堂!!などなど、11世紀~13世紀、中世に造られたいわゆる“ロマネスク建築”を見てきました。

 

そもそもプーリア州はイタリアの中でも最も長閑な(田舎っぽい)州で、訪れる場所場所で地元の人達に驚かれました。「なんでお前たちはこんなところに来たんだ?」なんて聞かれることもしばしば。

サンタマリア・デ・チェッラーテ修道院の回廊

どんな素敵なものがあるのか?例えばこちら。12世紀初めに建てられたスキンザーノのサンタマリア・デ・チェッラーテ修道院の回廊の柱頭装飾。なんだか不思議な人のような動物のような彫刻ですが、これは人が持つ性(さが)を擬人化したものだそうです。なんだかおどろおどろしいような、上手なんだか下手なんだかわからないような感じがします。

ヘルメットをかぶって見学

ヘルメットをかぶって見学

ちなみにこの修道院は修復作業中で、↑のような感じで見学しました。修復しているところも見せてもらえました。こういうのはわくわくして楽しいですね。

ばらばらな壁画

ばらばらな壁画

また、この修道院がかつて崩れてしまったとき、なんとなく組み合わせて直したはいいものの、壁画がばらばらになってしまった部分も。よ~く見てみると顔が逆さになっているところがありました(矢印の所)。それくらい頑張って直そうよ!

オトラント大聖堂

オトラント大聖堂

こちらはオトラントの大聖堂。奥行40m、幅も広いですが、なんと、床一面がモザイクに覆われています。なんとなんと、1160年代にたった一人の人が2年かけて作り上げたのだそうです!すごすぎる。ただの幾何学模様ではありません。何が書かれているのか詳しくは先生の著書をご参照ください。

片足だけながぐつをはいた猫

片足だけながぐつをはいた猫や

口から葉っぱが出ている動物

口から葉っぱが出ている動物

豚?ねずみ?

豚?ねずみ?謎。

長いラッパとひょうたん

ラッパが長い・・・右上に目があるひょうたん。

胴長な象

胴長な象。下にいる可愛いのは一体なに・・・?

などなど可愛らしいものもたくさんいます。一日かけて隅々まで堪能したいところですが、残念ながら私達が入れたのは片側の側廊のみ。それでも、大変感動しました。先生はこの場所にかなり長い時間をかけて向き合ってらっしゃるので、ここのモザイクの素敵ポイントをたくさん教えて頂きました。
ちなみにこの大聖堂の地下礼拝堂にはたくさんの柱、そしてその柱頭彫刻があるのですが、先生が「このなかのどれか一本だけ、草の間から顔をだしてるおじさんがいて・・・どれだったけなぁ」とおっしゃるので、そこから全員で「葉っぱおじさん」探しスタート。翌日のお祭りの準備をしていた地元の人達が、なになに?と聞きに来ました。↓が葉っぱおじさん。

葉っぱおじさん

葉っぱおじさん

他にも、ブリンディシのサン・ベネデット聖堂の可愛らしい柱頭彫刻見学。みなさんとどの子がお気に入りか探し合ったり、野花に囲まれたヴァレンツァーノの聖堂を訪れたり、盛りだくさんでした。ロマネスク芸術と言われると難しそうに感じるかもしれませんが、好きなものを探すことから始めてみると面白いかもしれません(留置)

 

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