西インドの暮らしを支えた階段井戸

2018年4月11日 カテゴリ: アジア

チャンドバオリ

チャンドバオリ

 

先日、インドのツアーから帰国致しました。 寒さの残る日本を出発し、日中30℃を超える砂漠の町、西インドのアハマダバードへと向かいました。

今回は、西インドの歴史に触れながら6つの階段井戸を訪れました。インドでは古来よりガンジス川信仰に基づき「水」、そしてその水を蓄える「井戸」が神聖視されたといわれています。特に西インドは砂漠地帯でもあり、多くの階段井戸が作られ人々の暮らしを支えてきました。衛生面、安全面から封鎖された井戸もありますが、今なおインドの人々の暮らしを支える階段井戸も残っています。

まずは一つ目の階段井戸、ダーダーハリの階段井戸へ。ここはイスラム建築として建てられ、奥にはモスクと廟が備わっています。この日はジャイナ教の寺院も見学し、インドの中でも少数派の文化に触れました。その後はガンディーが過ごしたサーバルマティ・アシュラムヘ。ガンディーの住まいを見ながら、インド独立を成し遂げたガンディーの生涯に思いを馳せました。

2つ目の階段井戸はアダーラジの階段井戸。ロータル遺跡でインダス文明の名残を感じた後、ヒンドゥー様式で建築が始まり、イスラム様式で完成された井戸を見学しました。イスラム様式で完成されたため、神様の像が彫られた王妃の階段井戸やチャンド・バオリなどとは違い、偶像こそ有りませんが柱や梁には美しい彫刻が施されていました。

3つ目の階段井戸はパタンにある王妃の階段井戸。この階段井戸は幅20m、長さ70m、深さ28mの大きさで、階段を下って行くと壁には美しいヒンドゥーの神々が。まるで神殿を地下に埋め込んだような井戸で、息を飲む荘厳さでした。

3つの階段井戸を見た後はラジャスタン州へ。「王の国」の名を持つ通り、イスラム勢力と戦ったラージプート諸国の城、シティパレスやメヘランガル城砦を見学しました。

4つ目はチャンド・バオリ。ここはインドで最大の階段井戸であり、取り付けられた階段の数は3500にもなり、一見巨大な騙し絵のようにも見える姿は圧巻でした。周囲には神像が並んだ回廊があり、階段井戸の正面には王の宮殿が。地下に降りることで地上から5℃程気温が下がる階段井戸は、王の涼む休憩所としても使われました。

最後はデリーにてムガル帝国の建築を見ながらアグラセンキバオリ、ラジョンキバオリと2つの階段井戸を見学、井戸の底に向かって歩くという貴重な経験ができた旅でした。 (永田)

 

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