ナセル湖クルーズにて、隠れた名所を見学(エジプト)

2018年12月6日 カテゴリ: アフリカ情報中近東・北アフリカ情報

オマール・カイヤーム号

オマール・カイヤーム号

 

先日、「ナセル湖からナイル河へ エジプト古代遺跡めぐり 12日間」のツアーより帰国致しました。
さて、ナセル湖とは?ナイル河の氾濫防止と灌漑用水確保のためにアスワンダムが造営されましたが(1901年完成)、その後、エジプトの急速な人口増加に対応できなくなり、1960年、当時のナセル大統領が旧ソ連の支援を受け、国家事業としてアスワンダムの上流6.4km地点にアスワンハイダムの建設を開始し、1971年に高さ111m、長さ3830m、上部の幅40m、基底部の幅980mという巨大なダムが完成しました。またそのダムの巨大な貯水池としてできたのがナセル湖で、その面積は5250平方km(琵琶湖の7.8倍)あります。
そして、そのアスワンハイダム建設計画により、アブシンベル神殿が水没の危機にさらされましたが、ユネスコが呼びかけたヌビア遺跡救済国際キャンペーンが世界的な動きに発展し、1964年から4年の歳月をかけて、神殿を1042個のブロックに解体し、もとの位置より64mも高い現在の場所へ移築されたのは有名な話です。しかし、実はアブシンベル神殿以外にも移築された遺跡があることは意外と知られていません。当ツアーではアブシンベルからアスワンまで、3泊4日かけてクルーズ船「オマール・カイヤーム号」にてナセル湖畔のヌビア遺跡をめぐります(ヌビアとは、アスワンからアブシンベル、さらに南のスーダンにかけての地方の名称)。

アブシンベル大神殿&小神殿

アブシンベル大神殿&小神殿

 

個人的に印象的だった遺跡は3つありましたが、まずはアブシンベル。実は私自身アブシンベルは何回も訪れていますが、今回は船のデッキから見学することができました。やはり少し離れたところから見るので、大神殿と小神殿を1枚の写真の中に収めることができます。2つ目はカスル・イブリーム遺跡で、ここだけは高台にあったため唯一水没を免れた遺跡です。現在は湖の中にある小島になっていますので、下船できずデッキからの見学となりましたが、かつては半島だったとのこと。そして最後はラムセス2世治世55年を記念して建てられた「獅子の谷」の意をもつワディ・エル・セブア神殿です。入口の手前にスフィンクス参道が残っていますが、ラムセス2世の顔を持つ人面スフィンクスと、おそらくここでしか見ることができないであろうはやぶさの顔(=ラーホルアクティ神)を持つスフィンクスも建っていました。

カスル・イブリーム遺跡

カスル・イブリーム遺跡

はやぶさ顔のスフィンクス

はやぶさ顔のスフィンクス

 

エジプトのクルーズと言えばナイル河(アスワン~ルクソール)が有名で、クルーズ船も200隻以上あると言われていますが、それに対し、ナセル湖のクルーズ船は未だ7隻のみ。治安も回復し、昨年あたりから世界各国から観光客が戻ってきましたので、今後、ナセル湖畔のヌビア遺跡群も隠れた名所として人気が上昇し、ナセル湖クルーズ船もどんどん造船される、そんな気がしてなりません。(斉藤信)

 

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