中国とは

中国基本情報

【正式名称】中華人民共和国
【面積】約960万平方キロメートル（日本の約26倍）
【人口】約14億人
【首都】北京（Beijing）
【民族】漢民族（総人口の約92％）及び55の少数民族
【言語】漢語（中国語）
【宗教】仏教・イスラム教・キリスト教など
【時差】日本よりマイナス1時間

シルクロードにある世界遺産を巡る

秦始皇帝陵と兵馬俑坑（西安）／1987年 世界文化遺産登録

中国史上において、最初の全国統一を果たした秦の始皇帝。その陵墓は西安の北東約37キロメートルの地点にあり、紀元前210年頃に造られたものと言われています。1974年、この陵墓の東側で巨大な兵馬俑坑が発見されました。500体もの陶製の兵士、木造戦車を引く陶馬24頭の一団は秦始皇帝陵を警護するように並び立っていることから、始皇帝陵の副葬品とみなされています。歴史上に大いなる足跡を刻んだ秦の始皇帝が、一代で築いた偉大な遺産であり、その文化的、美術的な価値が認められ世界遺産に登録されました。現在までに兵馬俑坑は3基発見され、総計では、6千体あまりの兵士が埋蔵されていると推計されています。現在も調査が進められると同時に、博物館として一般に公開されています。その壮大なスケールは圧巻です。

莫高窟（敦煌）／1987年 世界文化遺産登録

甘粛省敦煌にある1618メートルにも及ぶ千仏洞。4世紀の北陵時代から13世紀の元代までのおよそ1000年にわたり造営された大小の石窟が鳴沙山の東斜面に開削され、並んでいます。石窟数は492、窟内に描かれた壁画の総面積は4万5000平方キロメートル以上、彩色塑像は約2400体と、その規模の大きさから世界最大の仏教石窟寺院として世界遺産に登録されました。1900年に「第16窟」の通路の壁から偶然発見された「第17窟（蔵経窟）」の敦煌文書は、井上靖氏の小説『敦煌』のテーマにもなり、映画化もされました。

万里の長城（嘉峪関・万里長城第一トン）／1987年 世界文化遺産登録

万里の長城は北方の遊牧民族の侵入の防ぐ為に築かれた世界最長の防護壁です。その歴史的な重要性や芸術的価値などが評価され、世界遺産に登録されました。万里の長城というと、北京近郊を思い浮かべるかもしれませんが、長城の西端はシルクロードに達しているのです。現存する長城のほとんどは明代に築かれたもので、東の山海関から西は甘粛省の嘉峪関まで、約3000キロメートルにも達します。万里の長城の西端、世界遺産の嘉峪関や嘉峪関から南に延びた真の西端の物見台である万里長城第一トン（土偏に敦）まで行けば、一層充実したものになるでしょう。

新疆天山、ボゴダ峰（ウルムチ）／2013年 世界自然遺産登録

中央アジアと中国にまたがる全長約2500キロメートルの天山山脈。北海道から沖縄までの距離に匹敵する壮大な山系です。乾燥したタクラマカン砂漠周辺のオアシス都市の貴重な水源でもあり、その独自の生態系と美しい景観で、2013年には、中国の新疆天山が世界自然遺産に登録されました。ウルムチ近郊の天山の懐、天池から世界遺産に登録された「聖なる山」を意味するボゴダ峰の美しい景色は必見です。

タクラマカン砂漠を縦断！

世界第2位の面積を持つタクラマカン砂漠。ウイグル語で「一度入ったら出られない死の砂漠」という意味です。かつてのキャラバン（隊商）は、人や動物の骨を目印に進んだともいわれています。油田開発のために造られた砂漠縦断公路を進み、タクラマカン砂漠を囲むように点在するオアシス都市を巡り観光していくのがおすすめ。

“世界の屋根”パミール高原へ

シルクロードの十字路カシュガルに宿泊し、パミール高原にたたずむ標高3,600ｍのカラクリ湖へ。お天気が良ければ、7,000ｍ級の山々と真っ青な湖の美しい風景をご覧いただけます。

南疆鉄道に乗車し雄大な景色を満喫！

天山南路を走る南疆鉄道に乗車し、列車の旅もおすすめです。列車は4人1室の軟臥車のコンパートメントなら、清潔なシーツと毛布が用意されており、空調の聞いた客室でお休みいただけます。世界遺産にも登録された雄大な天山山脈の懐と広漠とした車窓からの風景は、かつてこの道を命がけで辿ったキャラバン（隊商）に思いを馳せずにいられません。

シルクロードの起点「長安」から砂漠の大画廊「敦煌」へ

敦煌や武威、酒泉や張掖など中国と西域を結んだ東西交通史上の要衝、河西回廊をバスで巡ります。道中、南には祁連山脈がひかえ、北にゴビ砂漠を望む回廊と呼ぶにふさわしい道を進み、世界遺産莫高窟や麦積山石窟など仏教芸術を堪能しながら、中国と辺境異民族が繰り広げた攻防の舞台を旅します。

シルクロードの絶景、七彩山

個人ではなかなか行きづらい西回廊・張掖近郊の丹霞地質公園内に色彩豊かな岩山が続く七彩山があります。2002年に発見され、2008年に一般公開されたばかりの注目の絶景スポットです。総面積約510平方kmにもわたる広大な大地に赤い堆積岩で形成されたカルスト地形が広がり、光の当たり具合によって刻々と変化する、色彩豊かな景観を作り上げています。

天山北路の大自然を満喫！

大草原バインブルク

カナス湖

南は天山山脈、北はアルタイ山脈の狭間にある草原の道、天山北路。タクラマカン砂漠の景色とは一変、大草原や美しい湖など、のどかな景色が広がります。世界遺産に登録された天山の大草原バインブルクや、アルタイ山脈の麓、神秘のカナス湖など、多彩なみどころがあります。

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