中世以来ハンザ同盟の都市として発展したバルト海沿岸の三ヵ国をバルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)と呼びます。
それぞれの国の首都は、町全体に中世の街並みが色濃く残っていて、3都共に世界遺産に登録されています。
また、都市を抜ければクルシュー砂州などの風光明媚な景観や十字架の丘などにみられる独特な宗教観も西欧諸国とは少し異なっており魅力的です。近代史を知っていればより深く旅をすることができます。
駆け足で首都だけをめぐるのではもったいないと考えるユーラシア旅行社ならではのこだわりのバルト三国のツアーをご案内します。
※ツアーによってご案内箇所は異なりますので、詳しくは日程表をご覧ください。

バルト三国とは

エストニア・ラトビア・リトアニア基本情報

【正式名称】エストニア共和国
【面積】4.5万平方キロメートル(日本の約9分の1)
【人口】約132万人(2019年1月)
【首都】タリン(Tallinn)
【民族】フィン・ウゴル系のエストニア人69.7%、ロシア人25.2%、ウクライナ人1.7%、ベラルーシ人1.0%、フィンランド人0.6%、その他3.8%
【宗教】国勢調査(2011年)によれば国民の半数以上が無宗教。ロシア正教,プロテスタント(ルター派)等。
【時差】日本よりマイナス7時間(サマータイム時マイナス6時間)

【正式名称】ラトビア共和国
【面積】6.5万平方キロメートル(日本のおよそ6分の1)
【人口】193万人(2018年1月現在 中央統計局)
【首都】リガ(Riga)
【民族】ラトビア人62.1%、ロシア人26.9%、ベラルーシ人3.7%、ウクライナ人2.3%、ポーランド人 2.4%、リトアニア人1.4%。その他ラトガリア人やリヴォニア人。
【言語】ラトビア語
【宗教】プロテスタント(ルター派),カトリック,ロシア正教
【時差】日本よりマイナス7時間(サマータイム時マイナス6時間)

【正式名称】リトアニア共和国
【面積】6.5万平方キロメートル
【人口】281.0万人(2018年1月:リトアニア統計局)
【首都】ビリニュス(Vilnius)
【民族】リトアニア人83.1%、ポーランド人6.0%、ロシア人4.8 %、ベラルーシ人1.1%、ウクライナ人0.6%
【言語】リトアニア語
【宗教】主にカトリック
【時差】日本よりマイナス7時間(サマータイム時マイナス6時間)

エストニアのみどころ

首都タリン、中世に彷徨う

タリン旧市街のパノラマ

タリンは旧市街に集中する見所を歩いてぐるっと散策できるほどの可愛らしい街。
白壁に三角屋根の住宅を眺めながら、石畳の小路を気ままに歩けば、まるで中世に彷徨いこんでしまったかのようです。
近年、エストニアのハンドクラフトも注目を集めており、ニットで編んだ手袋やマフラーなどの可愛らしい雑貨を多く見ることが出来ます。
自由散策もお楽しみ頂けるよう、タリンでは旧市街徒歩圏内のホテルに連泊します。

見逃せないサーレマー島・ムフ島

サーレマー島の風景

サーレマー島の風車

民族衣装の人々

サーレマー島の人々

バルト湾には約1500もの島々がありますが、その中でも最大の島サーレマー島と細い土手で繋がるムフ島を一緒に訪れます。この2つの島は、ソ連時代には、島への立ち入りが厳しく制限され、エストニア人でもビザが必要であった場所でした。

現在でも、手つかずの自然や木造風車、茅葺き屋根の家屋が残っており、のどかでどこか懐かしい風景が漂います。

伝統の暮らしが世界遺産になったキフヌ島へ

キフヌ島の人々

世界無形文化遺産にも登録されているキフヌ島はエストニアの本土では失われた伝統的な生活が現在でも残っています。

ツアーでは民家訪問をして、伝統的な赤いスカートを穿いた女性たちによる、伝統的な歌とダンス、人々との触れ合いを通して昔ながらの生活を垣間見ます。

ラトビアのみどころ

首都リガとユーゲントシュティール建築

リガの市庁舎広場

リガ旧市街

13世紀にハンザ同盟都市として繁栄した首都リガの旧市街はドイツ騎士団が領有したことから、ドイツの雰囲気が感じさせる重厚な建物が立ち並びます。

一方、新市街では19世紀末に建てられた軽やかなユーゲントシュティール(アールヌーボー)様式の建築物が同居しています。

バルトのヴェルサイユ、ルンダーレ宮殿

リガのユーゲントシュティル建築

リガのユーゲントシュティール建築

サンクト・ペテルブルグのエルミタージュ美術館を設計したロシア人の建築家ラストゥレリの手によって建設された、ロシア帝国時代の様相を伝える壮麗なバロック、ロココ様式の宮殿です。宮殿内レストランでご昼食もお召し上がって頂きます。

リトアニアのみどころ

首都ビリニュス

ビリニュス

旧市街としてはヨーロッパ最大を誇り、「小さなローマ」と呼ばれるビリニュス。迷路のように入組んだ町にはゴシック、ルネッサンス、そしてバロック様式の建造物が多く残されています。

約2000もの数の漆喰彫刻が教会内部を埋め尽くす聖ペテロとパウロの教会は必見です。

“命のビザ”の舞台、カウナス

カウナス旧領事館

かつて首都であったビリニュス近郊のカウナス。日本の領事館も置かれていました。
第二次大戦下、ナチスの迫害を逃れ、日本経由でアメリカを目指す多くのユダヤ人たちが、日本通過のビザを求めて押し寄せました。当時の領事杉原千畝氏が、日本の指示に背いてまで人々の命を救うビザを発給したこの旧領事館は、彼の功績を称える記念館として、今もそのまま保存されています。

カウナスに残るこの記念館を訪ね、多くの人に敬愛される杉原氏の偉業に触れます。

クルシュー砂州

クルシュー砂州

“ヴェニスに死す”で有名な作家トーマス・マンが“北のサハラ”と讃えたクルシュー砂州は、世界遺産に登録されている景勝地です。古代より琥珀の産地としても知られ、その交易路は「琥珀の道」とも呼ばれました。今でも砂州の浜では琥珀の破片がよく見つかり、誰もが琥珀拾いに夢中になってしまいます。ロシアとの国境近くの町ニダは、漁業が盛んで、茶色の壁に青と白の屋根の装飾が付いた伝統的な家が建ち並んでいます。

十字架の丘

十字架の丘

リトアニアでは無形文化遺産として十字架が登録されています。シャウレイ近郊にある十字架の丘は約300万本の十字架が建てられ、観光客のみならず、リトアニア人も多く訪れる巡礼の地になっています。古くから信仰されている自然崇拝とキリスト教の信仰が合わさり、十字架には太陽や、月、植物などをモチーフにした装飾が施されています。

珍しい郷土料理も味わう

ラトビア風ロールキャベツ
キビナイ

カーポストゥ・ティーテニス(ラトビア風ロールキャベツ)とキビナイ(リトアニア風パイ)

ドイツ、北欧、ロシア的な要素を含みながら、地域によって独自に発展したものも多く、日本人の口に合うと好評です。

また、新鮮な野菜やサラダ、具沢山の温かいスープなど、素朴ながらも多種多様な料理が食卓に並び、飽きることなくお召し上がり頂けるでしょう。


*ご旅行金額につきまして*
添乗員付きツアーの旅行代金は全て総額表示です。
空港税・宿泊税や燃油サーチャージは追加徴収いたしません。
出発前の大幅な追加請求や空港税・宿泊税の支払いのために旅行中に手元の残金を気にかける必要がありません。
また、「早割キャンペーン」や「リピーター割引制度」も実施中です。ユーラシアの旅についてはこちらをご覧ください。

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