バングラデシュの魅力は、なんといってもバングラデシュならではの風景、観光地、人々を見ることができるの一言。国旗の緑が表わしているように緑が豊かで、世界最大のマングローブを有する大自然もあり。長閑な田舎の風景から混沌としたダッカの様相と対比する人々の暮らしにも注目。
バングラデシュとは
バングラデシュ基本情報
【正式名称】バングラデシュ人民共和国
【面積】14万7千平方キロメートル(日本の約4割)
【人口】1億7,119万人(2022年、世界銀行)
【首都】ダッカ
【民族】ベンガル人が大部分を占める。ミャンマーとの国境沿いのチッタゴン丘陵地帯には、チャクマ族等を中心とした仏教徒系少数民族が居住。
【言語】ベンガル語(国語)、成人(15歳以上)識字率:77.7%(2022年、バングラデシュ統計局)
【宗教】イスラム教徒91%、その他(ヒンズー教徒、仏教徒、キリスト教徒)9%(2022年、バングラデシュ統計局)
【時差】日本よりマイナス3時間
イスラム教徒が多く占める国ですが、日常においてスカーフの着用義務はありませんが、イスラム寺院などに入る際には、女性の方はスカーフが必須になります。バングラデシュの歴史から、仏教、ヒンズー、イスラムの寺院があり、バングラデッシュならではの3宗教の建造物、素朴な農村の人々と風景、混沌とした賑わいの都市など様々なみどころがバングラデシュの魅力です。
バングラデシュのおすすめ3宗教建造物
インド亜大陸最大級の仏教遺跡、ソパプーラ大寺院
ソパプーラ大寺院(撮影:ユーラシア旅行社)
8~12世紀、この地を支配していたのはパーラ朝。その2代目ダルマパーラによって僧房177と無数の仏舎利塔を有する大寺院が建立。大塔の壁面にはテラコッタのレリーフが装飾されていましたが、現在では基壇部分のみに残っています。13世紀以降、イスラム教徒によって仏教勢力は衰え、大寺院は放棄され、発掘されるまで長い年月土砂に埋もれた状態でした。
人物や鳥のデザインが施されています(撮影:ユーラシア旅行社)
テラコッタ装飾が美しい、ヒンズー教の大ゴヴィンダ寺院
赤みがかった色が特徴の大ゴヴィンダ寺院(撮影:ユーラシア旅行社)
ラジシャヒのプティア地区は、長いことイスラム教徒とヒンズー教徒が共存していましたが、インドが英国から独立する際にベンガル地方はヒンズーを主体とするインドの西ベンガル州となり、イスラムを主体とする東パキスタン(現在のバングラデシュ)に分かれました。そのため、バングラデシュにおけるヒンズー教徒は非常に少なく、ヒンズー寺院を多く見かけないなか、ここプティア地区では素晴らしいヒンズー建造物を目にすることができます。
ベンガルで最も美しいヒンズー寺院、カントノゴル寺院
クリシュナ神を祀る寺院(撮影:ユーラシア旅行社)
18世紀のマハラジャが建設をはじめ、子供の代で完成させたクリシュナ神を祀る寺院。外壁のテラコッタ装飾板に繊細な彫刻が施されています。
躍動感あふれる彫刻(撮影:ユーラシア旅行社)
15世紀のイスラム建築群、バゲルハット
バゲルハット(撮影:ユーラシア旅行社)
バゲルハットとは、「虎の市場」という意味。昔は、この地域には多くの虎が生息する密林地帯でした。15世紀にカン・ジャハンにより開拓され、貯水池のほか、300ものモスクを建立。なかでも、「60のドームをもつモスク」と称されるシャイト・ゴンブッツ・モスクの整った外観は見る人の目を惹きます。シャイト・ゴンブッツ・モスクの幅は48m、高さ12m、そして実際のドーム数は60ではなく81個です。
バングラデシュの人々と自然
グラミン銀行の農村支援プロジェクト
グラミン銀行の支援を受ける村(撮影:ユーラシア旅行社)
貧困層の経済的・社会的基盤の構築に貢献したグラミン銀行のプロジェクトは、2006年にノーベル平和賞を受賞しました。グラミン銀行が支援する農村を訪れてみて、どのような支援を受けているのかを見たりすることも、バングラデシュを知るひとつになるかと思います。
世界最大のマングローブ広がる、シュンドルボン
豊かな自然広がるシュンドルボン(撮影:ユーラシア旅行社)
シュンドルボンとは、ベンガル語で「美しい森」の意味。九州より少し小さい4110㎢のうち、水面が約1700㎢占めています。インドのベンガル州にまで及び、インド側も含めると約1万㎢におよぶ世界最大のマングローブが広がる地域。英国統治時代も、この場所は保護され、ベンガルタイガーをはじめとする動物、植物、鳥類、植物が多く生息しています。
朝霧がたちこめる幻想的な景色(撮影:ユーラシア旅行社)
さまざまなことが溢れんばかりの首都ダッカ
混沌のショドルガット
大小の船が停泊(撮影:ユーラシア旅行社)
港周辺の様子/イメージ(撮影:ユーラシア旅行社)
ブリゴンガ川に面する港ショドルガットは、豪華客船から渡し船、荷を運ぶ船が川を行き来しています。港付近は水路と陸路の交通の要所であることや港で荷積み・荷下ろしした商品をすぐに売る市場もあり、リキシャや人で溢れかっています。この混沌とした賑わいと活気溢れる商売人と買い手のエネルギーを一所で味わえます。
ダッカの写真映えスポット、スターモスク
ドームに星の装飾(撮影:ユーラシア旅行社)
可愛らしい装飾と色(撮影:ユーラシア旅行社)
その名の通り、ちりばめられた星の装飾が施されたモスク。星だけではなく、月や花の模様やタイルが内外にたくさん見られ、色彩も華やかで可愛い、ダッカの写真映えスポットとして是非訪れたい場所です。
渋滞のダッカも楽しみましょう
地元の人の重要な交通手段のリキシャ(撮影:ユーラシア旅行社)
渋滞でバスがなかなか進まないのはダッカでは当たり前。道路には車、リキシャ、三輪タクシー(トゥクトゥク)、歩く人が入り混じる光景こそ、現在のダッカと思って、車窓からの現地の人たちの様子をゆっくり眺めましょう。
リキシャで溢れかえる道路(撮影:ユーラシア旅行社)
営業時間 10:00~17:00(土日祝除く)