古代ローマよりも古い歴史を持つブルガリア。世界で初めて黄金文明を築いたとされるトラキア人をはじめ、異民族の侵入と戦いが繰り返されてきた複雑な歴史を映し出すかのような街並みや食文化などがみられる国です。

ブルガリア共和国とは

一般情報

【面積】11.09万平方キロメートル(日本の約3分の1)
【人口】708万人(2017年,世銀)
【首都】ソフィア(Sofia)
【民族】ブルガリア人(約80%),トルコ系(10%),ロマ(推定約10%)等
【言語】ブルガリア語
【宗教】大多数はブルガリア正教(ギリシャ正教等が属する東方教会の一派)。他にイスラム教徒,少数のカトリック教徒,新教徒等
【時差】日本よりマイナス7時間(サマータイム時マイナス6時間)

ブルガリアの真髄に踏み込む、おすすめ観光地

町全体が歴史博物館!歩いて巡ろう「首都ソフィア」

アレキサンダー・ネフスキー寺院

ソフィアのアレキサンダー・ネフスキー寺院

イコン博物館

ソフィアのイコン博物館

ブルガリアの首都ソフィアは、紀元前8世紀ごろにはトラキア系のセルディ族が町を造り、ローマ時代には「セルディカ」と呼ばれました。主要な幹線道が交差する土地であり大いに栄えたものの、スラブやトルコなどの異民族の侵略により荒廃。ブルガリアの首都になったのは1879年。以来、近代的な都市計画で開発が進む一方で、各時代を象徴する教会やモスクがあり、さらに開発工事中に発掘された遺跡などが街中に混在する独特の景観が生まれました。ソフィアはアレクサンドル・ネフスキー寺院からツァール・オスヴォディテル大通りに出て、ソフィア像が建つマリア・ルイザ大通りまでを歩いて巡りますと見どころとなる観光箇所を効率的に見ることができますのでお勧めです。

ブルガリア正教の総本山「リラの僧院」

リラの僧院

ソフィアから南に約50kmの山中に佇むリラの僧院は、ブルガリア最大の修道院でブルガリア正教の総本山。複数の教会や図書館、博物館が並ぶ一大宗教コンプレックスで、ブルガリアの宗教と歴史にたっぷりと浸ることができます。

迷路のような石畳の町並みとローマ遺跡が残る「プロブディフ」

プロブディフの古代劇場

ブルガリア第2の都市プロブディフは、トラキア人の集落からというブルガリアの中でも古い歴史を有する街です。紀元前4世紀には、アレキサンダー大王の父王に征服され、ローマ時代になると、周辺地域を支配する上での重要な拠点として栄えました。交易の要衝ゆえに、異民族の侵攻をたびたび受けましたが、どの時代においても、比較的重要な都市として栄え続け、現在までもプロブディフが辿ってきた歴史を見ることができる遺跡が残されています。プロブディフを歩くと、迷路のような旧市街の石畳が敷かれた町並みのなかに、古代ローマ時代の遺跡が点在していて有史以来の繁栄を現代に伝えています。

ここは絶対に訪れたい、おすすめ観光地

まさに隠れた観光名所「アルバナシ村」

アルバネシ村の教会

キリスト生誕教会

アルバネシ村の教会壁画

内部の見事な壁画

時が止まったような佇まいを残すアルバナシ村。この村にある「キリスト生誕教会」は、オスマントルコ支配下の16〜17世紀の間に建てられたもので、外観は一見なんということのない質素な民家風で装飾も鐘楼もなく、教会とわかりにくいように建てられています。それが内部に入ると一変、内部の壁から天井にかけてまでびっしりと、それも鮮やかな壁画で覆われているのです!約2,000もの聖書の場面と約4,000もの人物が描かれています。キリスト教としては珍しい構図の『人生の円輪』(人間の一生)は必見です。

見て、覗いて、買って楽しい「ベリコ・タルノボ」

ベリコ・タリノボ

ベリコ・タルノボは、12〜14世紀に第2次ブルガリア帝国の首都として繁栄し、政治、経済、文化、宗教の最重要拠点でした。古くから工房が軒を連ねる「職人街」には金銀細工、皮製品、木彫などの工房や手工芸品店などがあります。職人街は、わずか200mほどですが、木造の古い家屋が並ぶ光景と可愛らしい雑貨を売るお店に目を奪われてしまうポイントがたくさんあり、楽しむことができます。

ブルガリアの黒海沿岸の町々

黒海に突き出した半島の町「ネセバル」

ネセバル

紀元前2000年頃から、すでにトラキア人が居住していた古代都市ネセバル。1983年に、中世ビザンチン教会の宝庫として世界文化遺産に登録されました。黒海に突き出した半島にあり、長さ400mの自然の堤防によって本土とつながれた地形ゆえ、古くから交易の拠点及び自然の要塞として他国との争奪戦が生じました。町中を歩くと、ビザンティン帝国、ブルガリア帝国、オスマン帝国時代に建てられた代表的な聖堂が数多く残り、あちこちで目にすることができます。また遺跡の背景に見える黒海の美しさも同時に楽しむことができます。

ビーチリゾートの町「バルナ」

ヴァルナの大聖堂

ブルガリア第3の都市バルナは、ブルガリアの“海の首都”、“夏の首都”とも呼ばれる黒海沿岸の保養地。ここもトラキア人の時代から文明が起こり、紀元前6世紀になるとギリシア植民都市オデッソス、ローマ時代にはユークセイノスと呼ばれる港町でした。黒海に面するという海上貿易に適した立地ゆえに、ギリシャ、トルコ、エジプト、パレスチナなどと盛んに貿易が行なわれ繁栄。町中に残るおすすめの歴史的観光地は、紀元前の浴場施設を見て回るのが楽しい「ローマ浴場跡」と「考古学博物館」は必見です。

ブルガリアで黄金文明を築いたトラキア人ゆかりの地を巡る

トラキア人とは

テレス一世の黄金の仮面

トラキアの黄金の仮面

トラキア古墳の壁画

トラキア人の壁画(カザンラク)

5000年以上もの昔から、黄金文明を築いたトラキア人。主にバルカン半島を拠点とし平地では農業、山間部では畜産を行い、優れた黄金加工技術も持ちあわせていました。後に沿岸部にはギリシャの殖民都市が栄え、前4世紀に古代マケドニア、後にローマの支配下となるにつれ、次第にトラキア人は各民族に取り込まれていき、その名前は歴史の中に埋もれ、消えてしまいました。文字をもたなかった民族ゆえ、ギリシャなどの文献や発掘されたものからトラキア人についての情報をえているため、まだまだ謎に包まれた民族といえるでしょう。

ブルガリアの中部、カザンラクに紀元前4~前3世紀のものと考えられる、大規模な古墳群があります。内部には儀式の様子や、馬、財宝などが描かれた見事な壁画が現存しています。古墳からは古代トラキア人によるものと考えられている黄金細工も発掘されました。現存するヘレニズム期のブルガリア美術の中でも最もよい保存状態が評価され、1979年に世界遺産に登録されました。

本物の古墳は、フレスコ画保護のため内部公開はされていません。その代わりに、古墳内部を正確に再現した「トラキア人古墳のレプリカ」を見学することができます。レプリカといえども、忠実に再現されたという色鮮やかな壁画に、感動させられます。

ブルガリアでNo.1の人気イベント!「カザンラクのバラ祭り」とは

バラの女王のパレード

カザンラクのバラ祭り

お祭りのイメージ

バラ祭り

世界的に有名な高級ブランドの香水の7~8割はブルガリア産の薔薇が使用されるほど薫り高く、世界屈指の薔薇の産地として名を馳せるブルガリア。なかでも、バルカン山脈とスレドナ・ゴラ山脈に挟まれたブルガリア中部の「バラの谷」は、中心都市カザンラクを筆頭に、谷中で薔薇を栽培しています。毎年5~6月がバラの収穫時期にあたり、芳しい香りがバラの谷を包み込みます。

バラの収穫を祝い、バラの谷の中心都市カザンラクで開催されるバラ祭には、毎年数万人の観光客で賑わい、薔薇の女王を筆頭に行われるパレードや薔薇積み体験などを楽しむことができる、“ブルガリアの金”と称される薔薇がふんだんにつかわれた薔薇一色の華やかなお祭です。

ユーラシアの旅ならではの特別観光、カザンラクの「プライベート・バラ祭り」

お祭りのイメージ

プライベートバラ祭りにて

バラ摘みイメージ

プライベートバラ祭りのバラ摘み体験

創業当時より東欧の旅を手がけ、ブルガリアツアーにも長年のノウハウとこだわりをもつユーラシア旅行社では、カザンラクの薔薇と地元の人々とのふれあいを楽しめる「プライベート・バラ祭」にご案内するツアーをご提供しております。通常のバラ祭りでは、薔薇積み体験などは、一般観光客や他の団体客と混載となります。「プライベート・バラ祭」では、ユーラシア旅行社のツアーだけで村の人の丁寧な指導をうけながら薔薇積み体験をすることができます。民族舞踏も私たちだけのために披露してくれるので、一緒に踊ることもできます。お食事も薔薇のエッセンスを含んだ特別メニュー。毎年、ご参加されたお客様からご好評いただき、またこれらの内容と取り組みが評価され、2019年の第5回ジャパン・ツーリズム・アワードにて受賞されました。

ブルガリアを極めるならココ!マニアックなブルガリア観光地

ルネサンスの兆しが見られる「ボヤナ教会」

ボヤナ教会

ソフィア近郊のヴィトシャ山麓に佇む、素朴な外観のボヤナ教会。11世紀に建てられた王室礼拝堂を元に増築を繰り返し、19世紀に現在の姿に至りました。この教会の見所は、内部のフレスコ画です。寄進者のブルガリア王カロヤン、教会の守護聖人・聖ニコラオスをはじめとして240人が描かれるフレスコ画は必見です。図像や形式を重んじたビザンツ様式を基本にしながらも、その枠を超えた人間的な表情が読みとれるところが特徴。特にこの点が、作品に人間性や感情を表現したルネサンスの萌芽がブルガリアで見られる貴重な例として1979年に世界遺産に登録されました。内部は撮影が禁止のため、現地を訪れ、貴重なフレスコ画をご自身の目でご覧ください。

中世ブルガリア美術の傑作「イヴァノヴォの岩窟教会」

イヴァノボの洞窟教会

ブルガリア北部、ルーマニアとの国境近くの岩山の洞窟に13世紀から隠者が修道生活を送るようになりました。修道僧たちは洞窟内に、僧房、教会、礼拝堂などを造り、最盛期は40ほどの岩窟教会、300ほどの宗教関連施設が造られました。「イヴァノヴォ岩窟教会」の最大の見所は、13~14世紀に描かれたフレスコ画です。洞窟内にあるため保存状態が良く、中世ブルガリア美術の傑作とも言えるフレスコ画が評価され、1979年に世界遺産に登録されました。

ブルガリアの不思議!謎に包まれた「マダラの騎士像」

マダラの騎士

ブルガリア東部、黒海沿岸のバルナから内陸に100kmほど入ったところにあるマダラの断崖絶壁に、謎に包まれた彫刻「マダラの騎士」があります。地上23m、切り立った断崖の壁面に刻まれており、制作の手段、目的は未だ解明されていません。彫り込まれているのは、第一次ブルガリア帝国の皇帝の一人とする説が有力ですが、真実は謎のベールに包まれております。今はなき文明の謎を解く鍵として、そして難所になされた彫刻の巧みさから、1979年に世界遺産に登録されました。

ブルガリアで味わう名物料理

ムサカ

ブルガリアのムサカ

ブルガリアヨーグルト

ブルガリアのヨーグルト

古代ギリシャをはじめ、他国との交易や異民族の侵入の歴史から、「キョフテ(ハンバーグ)」や「ムサカ」など、現在のトルコやギリシャでも聞く名前の料理があります。しかし、味付けや食材に異なるところがありますので、ブルガリアらしい味ともいえますので、是非試してみてください。また「水牛のヨーグルト」や「マスのグリル」など、その地域ならではの名物料理もありますので、訪れた地域の味もお楽しみください。ボリュームは全体的に多いので、ブルガリア料理はお腹を十分に満たしてくれます。

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