どの大陸からも遠く、閉ざされた環境下で独自の進化を遂げたガラパゴス諸島の野生動物たち。1835年にガラパゴスに寄港したチャールズ・ダーウィンは、動物たちを観察した記録から種の変化にひらめき、有名な「進化論」が生まれました。
脈々と受け継がれてきたDNAを受け継ぐガラパゴス諸島の動物たちは現在保護され、島を訪れれば人を恐れない愛らしい姿を拝む事が出来ます。

ガラパゴス諸島とは?

エクアドル基本情報

【正式名称】エクアドル共和国
【面積】25.6万平方キロメートル(本州と九州を合わせた広さ)
【人口】1,708万人(2018年:世銀)
【首都】キト(Quito)
【民族】欧州系・先住民混血72%,先住民7%,アフリカ系・アフリカ系との混血7%,欧州系6%(2010年,国勢調査)
【言語】スペイン語(他にケチュア語,シュアール語等)
【宗教】国民の大多数はカトリック教徒
【時差】日本よりマイナス14時間(ガラパゴス諸島はマイナス15時間)

動画「ガラパゴスのかわいい動物達5選」

チャールズダーウィンの進化論とガラパゴス諸島

ダーウィンとビーグル号

1831年に英国プリマス港を出航して世界一周に向かったビーグル号の乗組員には若き日の自然科学者チャールズ・ダーウィンの姿がありました。大西洋横断、南米大陸南端部を抜けて太平洋上で4年後に到着したのがガラパゴス諸島、彼は約1ヶ月の滞在中様々な動物に接し、標本を持ち帰りました。帰国後の研究ではガラパゴス諸島での観察をヒントに「自然選択説」に辿り着き、「種の起源」を発表しました。一時は物議を醸しましたが、今日では定着した進化論の確立に繋げていきました。

ガラパゴス諸島の中心サンタクルス島には、チャールズ・ダーウィンの名を冠した研究所が残っており、ゾウガメの保護活動を行っています。

ガラパゴス諸島観光の宿泊はホテル?それともクルーズ?

ガラパゴス諸島の観光には二通りの方法があります。

1.ガラパゴス諸島の中心でホテルもあるサンタクルス島に泊まり、日帰りクルーズで周囲の島々を巡る。
2.海上のクルーズ船に宿泊し、島々を巡る。

ガラパゴス島のクルーズ船(イメージ)

クルーズ船イメージ

プエルトアヨラのシルバーステインホテル

ペルトアヨラのシルバーステインホテル(利用一例)

サンタクルス島のホテルに宿泊するメリットは、陸上の設備が整ったホテルに滞在する事ができ、海上の揺れを気にする事なくゆっくり休む事が可能です。反面代表的な動物が見られる主要な島以外を訪れる時間はあまりございません。

一方クルーズでは海上にいる利点から島をより多く巡る事は出来ますが、ガラパゴスには大型のクルーズ船がない為、船の揺れの問題や宿泊設備は陸上のホテルに比べると多少見劣りします。

ユーラシアの旅では20年以上に渡っていずれの方法でもツアーを実施して参りましたが、ご参加いただいたお客様のお声やご要望をもとに近年は陸上ホテルに宿泊する方法のみでご案内しております。特定の目的で小さな島まで訪れたいという方以外には、この陸上宿泊の方がおすすめです。

サンタクルス島

サンタクルス島ハイランドに生息するガラパゴスゾウガメ

ハイランドに生息するゾウガメたち

プエルトアヨラの市場にて

プエルトアヨラの市場にて

ガラパゴス諸島で2番目の大きさを誇り、最大の街もある中心的な島。空港があるバルトラ島とのアクセスも良く、プエルトアヨラの街にはホテルが建ち並んでいます。一方内陸部ハイランド地区は国立公園に指定され、ガラパゴスの代名詞である野生のガラパゴスゾウガメも生息しています。

サウスプラザ島

サウスプラザ島

サウスプラザ島にて

サンタクルス島の東方に浮かぶサウスプラザ島。植生豊かで一年を通して様々な色合いを見せる島です。また、諸島内で最大のリクイグアナ生息地であり、ウミイグアナと両方が見られます。また、カモメ、カツオドリ、ネッタイチョウ等の野鳥類も見られ、ガラパゴス観光のハイライトの一つです。

ノースセイモア島

ノースセイモア島

ノースセイモア島にて

サンタクルス島のすぐ北方に位置する火山活動の結果形成された島。島全体が概ね平らで特にグンカンドリやカツオドリ等の野鳥類が多く生息している事で知られています。

バルトロメ島

バルトロメウ島

バルトロメ島の風景

諸島の北側に位置するバルトロメ島は、唯一赤道より北側で発見されたペンギン営巣地、また、アシカが見られる浜もあります。ガラパゴス諸島の中でも尖った岩が多く、少し上るとダイナミックな自然風景をお楽しみいただけます。

ガラパゴスゾウガメ

ガラパゴスゾウガメ

サンタクルス島のガラパゴスゾウガメ

ガラパゴスのシンボルであるガラパゴスゾウガメ。体重は200~250kgまでになる世界最大のリクガメとしても知られています。島ごとにそれぞれの生態系に合わせて進化した結果亜種が様々誕生しました。野生の個体は、サンタクルス島のハイランド地区でよく見つけられます。また、同島のチャールズ・ダーウィン研究所では保護されている個体を観察する事ができます。

リクイグアナ

リクイグアナ

リクイグアナ

特にサウスプラザ島で多く生息するイグアナ。人を恐れないので、同島では人が歩くトレイル沿いにも頻繁に出没します。主にサボテンを食べるので、サボテンを中心にした縄張りを持っています。

ウミイグアナ

ウミイグアナ

ウミイグアナ

イグアナとしては世界で唯一海に潜る種です。全身黒で頭から背にかけて隆起があるその容貌は日本人にとっては"ゴジラ"を思い起こさせます。海に潜って食べる海藻類が主食で風貌の割には比較的大人しい性格です。

アメリカグンカンドリ

アメリカグンカンドリ

アメリカグンカンドリ

ノースセイモアを中心に他のいくつかの島に生息しています。自分自身で海面に近い魚を狩る事もありますが、他の鳥の餌を奪ったり、卵を盗んだりと盗賊的行為を積極的に行う事でも知られています。オスは繁殖期に喉元を赤く膨らませるのが特徴です。

カツオドリ

アオアシカツオドリ
アオアシカツオドリの親子

ガラパゴス諸島には様々なカツオドリが生息していて、どの島にもその姿を見かける事があるでしょう。特に有名な種は、足が青い事から名付けられたアオアシカツオドリでしょうか。断崖または単なる平地に簡素な巣を作ったりします。

ガラパゴスアシカ・ペンギン

ガラパゴスアシカのコロニー

アシカのコロニー

ガラパゴスペンギン

ガラパゴスペンギン

ガラパゴス諸島に生息する比較的小さめのアシカ。他の動物同様に人をあまり恐れず、むしろ積極的に近寄ってくるので、サンタクルス島のプエルトアヨラにも頻繁に出没。バルトロメ島の浜でも隙だらけの寝姿がよく見られます。 南半球のイメージが強いペンギンですが、北半球側で唯一ペンギンが生息しているのがガラパゴス諸島(特にバルトロメ島)です。南極から流れてくるフンボルト海流のおかげで低温かつ餌も豊富な海がある為、ペンギンが赤道直下でも暮らすことが出来ます。

島の観光はナチュラリストガイドがご案内

ナチュラリスト

自然保護の為に入島人数も管理されているガラパゴス諸島では、各島に上陸する際も決められた道以外歩かない事や動物達の生態系に影響を及ぼすような行為は固く禁じられています。ユーラシア旅行社のガラパゴスツアーでは、ナチュラリストガイドが同行して行程を管理し、各島の動植物について詳しくご案内します。

*ご旅行金額につきまして*
添乗員付きツアーの旅行代金は全て総額表示です。
空港税・宿泊税や燃油サーチャージは追加徴収いたしません。
出発前の大幅な追加請求や空港税・宿泊税の支払いのために旅行中に手元の残金を気にかける必要がありません。
また、「リピーター割引制度」も実施中です。ユーラシアの旅についてはこちらをご覧ください。

03-3265-1691

営業時間 10:00~17:00(土日祝除く)

関連する旅行

関連する写真