開催日 2025年9月4日(木)
開催時間 14:00 ~ 16:00
開場時間 13:50
開催形態 説明会, イベント
定員 20名
講師 矢部洋一氏(プロ海洋写真家) 今井常夫氏(帆船スペシャリスト)
会場 ワード資生堂ホール
参加費 2,200円(税込)

南仏の超高級リゾート地で40年の歴史を持つフランス最大のヨット&レースイベント「レ・ボワルド・サン・トロペ」と、「世界最大級の帆船で巡る地中海」クルーズは、セイラーにとって夢のようなイベントだ。今回、来年秋にこの2つを体験できるツアーが募集されることになった。
ツアーの発表を機に、長年にわたってレ・ボワルド・サン・トロペを取材されてきた日本を代表する海洋写真家 矢部洋一氏と、「海星」を始め日本の帆船界を支えてきた重鎮今井常夫氏、現地をよく知るお二人をゲストに招いてトークショーを開催。
矢部氏には大画面で写真を見ながらレースの魅力について、今井氏には、帆船についてお話しいただく。トークショーの後には、ツアーの紹介と質問時間を。
晩夏の午後、プロを囲んで潮気たっぷりの時間を過ごしてはどうだろう。

【講師プロフィール】

●矢部洋一(やべよういち)氏 東京生まれ。
27歳の時、出版社「㈱舵社」のスタッフフォトグラファーとしてキャリアをスタートした後、1989年に同社の支援のもと、ヨーロッパを転戦、アドミラルズ・カップ、ウィットブレッド世界一周レース、レーザー・ワールド、チョーン・ルント、ラ・ニューラーグ、など、ヨーロッパの主要ヨットイベントを撮影し、ヨットフォトグラファーとして国際的にデビューを果たした。
以来、アメリカズ・カップ(1992年~)、オリンピック競技大会(バルセロナ、アトランタ)、ボルボ(旧ウィットブレッド)レース、ミニトランサット、ザ・レースなど、ヨット界の頂点とされる数々のイベントをカバー。日本の海洋冒険家、白石康次郎の世界一周航海/単独世界一周レース・チャレンジも、その最初から撮影を続けている。
1999年に(有)オフィスイレブンを設立。同時に、㈱舵社チーフカメラマンとして契約。
2010年には、世界でもっとも美しく重要なヨットのひとつ、Jクラス・エンデバーのオフィシャルフォトグラファーとなり、大改修工事の過程から再進水後のレースシーンを追った。お気に入りのヨットレース、トランスパック(ロサンジェルス~ハワイ)では、ベンガルII、ベンガル7、タキオンなど、日本のレーシングヨットに同乗して太平洋をこれまで5回横断し、記録写真集を制作した。
美しい曲線とクラフツマンシップをこよなく愛し、木製クラシックヨットの世界に導かれた。日本では、1972年建造の S&Sニス塗装のマホガニー製ヨット、カムシンのクルーメンバーのひとり。ヨーロッパでは、パネライ クラシック ヨット チャレンジの常連フォトグラファー。
写真撮影と同時に、文章を書き、翻訳(英語→日本語)も行うため、雑誌を中心にさまざまなメディアで幅広く活動している。
写真で追い求めるテーマは、風、光、そして海。
「写真機を持って、いろいろな海をめぐっている。風を写したいと、いつも思いながら」―自著写真集“海景”より

●今井常夫(いまいつねお)氏 プロフィール
1982年東京商船大学院生時に英国帆船<マルコムミラー>に日本人として初乗船して英仏間航海、87~88年西オーストラリア帆船<ルーウィン>で建国200年タスマニア~シドニー国際帆船レースに参加。
1988年日本メキシコ修好条約100周年帆船<マリガランテ>日本就航事業を手掛けた後、90年から企業協賛による日本初の民間セイルトレーニング帆船<海星>を発足。英国全土で開催された「ジャパンフェスティバル1991」参加からコロンブス新大陸到達500年にかけてヨーロッパから大西洋、太平洋を舞台に16か月間に渡る「地球再発見の航海」を実施。
大西洋横断帆船レース、米国独立記念帆船パレードにも参加。93年<海星>日本到着後、財団法人日本セイルトレーニング協会(運輸省)設立。
帆船航海を通じた育成プログラムを実施しながら「海の祭典」をはじめ「和歌山リゾート博」「関西空港開港記念国際ヨットレース」など数多くの海事イベントにも参加しながら財団を経営、全国から延べ2万人を超える一般からの訓練生が航海に参加した。
97年大阪築港100周年に開催された東アジア初の国際帆船レース「香港~沖縄~鹿児島~大阪 Sail Osaka’97」の基本計画から全体運営に携わった後、98年から大阪港開発技術協会参事として大阪市帆船<あこがれ>の事業活性化と共に、オリンピック招致に向けた世界一周事業「あこがれワールドセイル2000」の企画運営を担当。
この間、宮城県石巻市の復元帆船<サンファンバウティスタ>の県民による展帆を指導、NHKハイビジョンドラマ「菜の花の沖」での帆船指導も担当。
2002年丹青社に移籍して2005年「愛地球博」をはじめとする国際プロジェクトのほか、海事博物館の企画や指定管理運営企画を担当。
2010年から米国を本社に世界40カ所以上に拠点を持つライブイベントサービス企業Production Resource Group LLC日本支社長に就任。2019年今井事務所設立、丹青社顧問、ヒビノ担当部長を兼務。
2021年には角川文化振興財団の依頼により、2010年上海万博のために建造された<遣唐使船>を復活・就航させ、東京オリンピック長崎聖火リレーイベントを実現した。
著書に「船長になるには」(ぺりかん社)、翻訳監修に「白い嵐/アルバトロス号最後の航海」「南へ/エンデュアランス号漂流」(ソニーマガジンズ)など。最近の雑誌記事にSea Dream誌「地球と語る 時と航海術」、舵誌「聖火によって蘇った古の遣唐使船」(2021年7月号)「マンガが描く新酒番船 奥深き帆船レースの世界」(2017年9月号)など。
詳細参照: http://tallshipchallenge.jp/imai-history