16世紀に白人が侵略してくるまで、プリンスエドワード島では先住民ミックマック族が暮らしていました。弧を描いた細長い形をしている事から彼らはこの島を「アベグウェイト (波間に浮かぶゆりかごの島)」と呼んでいました。そして、プリンスエドワード島を最初に発見した、フランス人探検家のジャック・カルティエもまた、アン同様「今まで私が見た中で一番美しい島かもしれない。」と日記に綴っています。春夏秋冬、プリンスエドワード島は様々な色に溢れ、人々の優しい笑顔が、まるで“ゆりかご”のように訪れる者を優しく包み込んでくれます。時代を超えて、世界中の人々を魅了するプリンスエドワード島。「赤毛のアン」に登場する、面白おかしいエピソードや感動の名場面、そして100年以上経った現在もなお、輝きを失わない前向きなアンの言葉を思い出しながら、プリンスエドワード島へ出掛けましょう!

カナダとは

カナダ基本情報

【面積】998.5万平方キロメートル(ロシアに次ぐ世界第2位,日本の約27倍)
【人口】約3,724万人(2018年カナダ統計局推計)
【首都】オタワ(Ottawa)
【民族】ヨーロッパ系白人が76.7%、黒人2.9%、先住民4.3%、中南米系やアジア系などを含むその他16.2%
【言語】英語,フランス語が公用語
【宗教】国民の3分の2以上(67.3%)がキリスト教徒(国民の約39%がローマ・カトリック),約2割(23.9%)が無宗教(2011年カナダ統計局)
【時差】太平洋時間(バンクーバー)日本よりマイナス17時間(サマータイム時マイナス16時間)
    山岳部時間(エドモントン)日本よりマイナス16時間(サマータイム時マイナス15時間)
    中部時間(ウィニペグ)日本よりマイナス15時間(サマータイム時マイナス14時間)
    東部時間(トロント)日本よりマイナス14時間(サマータイム時マイナス13時間)
    大西洋時間(ハリファックス)日本よりマイナス13時間(サマータイム時マイナス12時間)
    ニューファンドランド時間(セント・ジョンズ)日本よりマイナス12時間30分(サマータイム時マイナス11時間30分)

グリーンゲイブルズ

グリーンゲイブルズ

グリーンゲイブルズ

アンの部屋

アンの部屋

1908年、「グリーンゲイブルズ(緑の切妻屋根)のアン」という原書のタイトルでアメリカの出版社から発売された「赤毛のアン」。グリーンゲイブルズには、実際にモンゴメリの従兄弟たちが暮らしていましたが、モンゴメリ自身もこの家に頻繁に通い、「赤毛のアン」が暮らす家のモデルとなりました。2階にはモスリンのカーテンや、リンゴの花の壁紙、マシュウからアンに贈られたパフスリーヴのドレスなどアンのお気に入りが散りばめられたアンの部屋、そして紛失騒動でお馴染みの、紫水晶のブローチが置かれたマリラの部屋があります。

恋人の小径とお化けの森

恋人の小径

恋人の小径

お化けの森

お化けの森

グリーンゲイブルズから伸びている二つの対照的な道。アンは物語の中で、木や道や湖など様々なものに名前を付けて、親しみを込めてその名を呼んでいました。腹心の友、ダイアナと共に通った学校までの道のりは「恋人の小径」と名付けられました。木々が作る自然のトンネルと柔らかな木漏れ日がアンたちを優しく包み、小川のせせらぎや鳥のさえずり、可憐な花々が彩りを添える美しい道です。一方、ダイアナの家へと続くトウヒの森は「お化けの森」と名付けられました。ロマンチックな恋人の小径や日中でもなんだかヒヤリと心細いお化けの森を歩いてみませんか。

郵便局

郵便局

郵便局

郵便局内部

郵便局内部

「赤毛のアン」の作中では、クイーン学院の入学試験を受けたアンたちが、試験後、郵便局の周りをうろつき、合否結果を今か今かと待つ場面が描写されています。モンゴメリが生きていた時代には、現在のように自宅に郵便が配達されるサービスはありませんでした。その為、自らが郵便局に足を運び、友人や遠い親戚からの手紙を受け取っていたのです。郵便局長をしていた祖父の死後、祖母と共にこのキャベンディッシュ郵便局を運営しながら、長編小説「赤毛のアン」を手掛けたモンゴメリ。1904年に「赤毛のアン」の原稿が5つの出版社に発信されたこの郵便局も訪問します。

銀の森屋敷(グリーンゲイブルズ博物館)

赤毛のアンと記念撮影

赤毛のアンとの記念撮影も

自家製のいちご水

自家製のいちご水

モンゴメリの母方の叔母、アニー・キャンベルが暮らしていた家ですが、祖母との堅苦しい暮らしに疲れたモンゴメリは、従兄弟たちとの和やかな時間を求めて、足繁くこの銀の森屋敷に通いました。1911年、牧師であったユーアン・マクドナルドとの結婚式を挙げたのもこの家の居間でした。現在は博物館となっているこの銀の森屋敷も訪問します。博物館では出版当時と同じカバーの「赤毛のアン」の原書や「ストーリーガール」などのモンゴメリの他の作品も購入することが可能です。
★ユーラシアの旅では、赤毛のアンとの記念撮影やいちご水の試飲付き!

輝く湖水

輝く湖水
輝く湖水

花々が一斉に咲き誇る6月の午後、ノヴァスコシアの孤児院から男の子を引き取る為、ブライトリバー駅に向かったマシュウ。しかし、手違いがあり、待っていたのは男の子ではなくアンと名乗る赤毛の女の子でした。内気なマシュウは手違いだとは言えずに仕方なくアンを馬車に乗せ、グリーンゲイブルズに向かいます。一方、そんな手違いには気づかず、一人期待に胸を膨らませるアンは、通りかかったバーリーの池の眩さに感動し、の池を「輝く湖水」と命名します。また、雪のように真っ白で可憐な花を付けたリンゴの木の並木道を「歓喜の白道」と名付け、「ここはきっと、世界で一番素晴らしいところなんだわ!」と、マシュウに語る場面が印象的です。実際、この「輝く湖水」は銀の森屋敷のすぐ隣にあり、モンゴメリは、2階の歪んだ窓ガラスから眺める湖が大好きだったそうです。

モンゴメリの生家

モンゴメリの生家

モンゴメリの生家

モンゴメリの生家内部

モンゴメリの生家内部

生後3ヶ月の時、熱病で両親を失った孤児のアン。作者のモンゴメリもまた、わずか2歳の時に肺結核で母を失い、厳格な祖父母に引き取られたという悲しい生い立ちがあり、二人の人生は重なる部分があります。1874年11月30日、プリンスエドワード島の北側、クリフトン村のこの家で、モンゴメリはこの世に生をうけました。母親が亡くなるまでのわずか2年間でしたが、この小さな家で育まれた幸せな生活が今でも息づいているかのようです。資料室にはモンゴメリのウェディングドレスやファッション雑誌のスクラップブックが展示され、当時の流行を垣間見ることもできます。

モンゴメリの墓

キャベンディッシュの共同墓地

共同墓地の入り口

モンゴメリの墓

モンゴメリの墓

1942年4月24日、67年の生涯を閉じたモンゴメリ。晩年はトロントに住んでいましたが、生前からの強い希望でこのキャベンディッシュの共同墓地に、愛する夫ユーアン・マクドナルドと共に埋葬されました。死因は長いことベールに包まれていましたが、「赤毛のアン」出版100周年にあたる2008年、薬の過剰摂取により自ら命を絶ったという事実が遺族により発表されました。夫の鬱病、成長した二人の息子を持つゆえの第二次世界大戦への不安と恐怖・・・様々な理由が重なっての最期だったと思われますが、「赤毛のアン」シリーズの「アンの娘リラ」に描かれた、母親としてのアンの悩みは、まるでモンゴメリの苦悩そのものを表しているかのようです。

赤毛のアンの世界観が味わえる村々にも訪れる

オーウェル歴史村()イメージ)
オーウェル歴史村()イメージ)

ゆったりプリンスエドワード島に2連泊するからこそ、通常訪れない「赤毛のアン」に登場する街並みを再現したアヴォンリー・ビレッジやアンが生きた時代のままに、19世紀後半の建物や家具などが保存されている村、オーウェル・コーナー歴史村にも訪れます。

一番のこだわり!シャーロットタウンに2~3泊

シャーロットタウンの街並み
シャーロットタウンの街並み

カナダ13州の中で最も小さなプリンスエドワードアイランド州。その面積は日本の愛媛県とほぼ同じ5,656㎢です。その州都であるシャーロットタウンは、築100年を越える由緒ある家々やクラフトショップなどが並び、散策にはぴったりの可愛らしい街です。街中で一際目を引く壮大な建物が「プロヴィンスハウス」。1864年に「シャーロット会議」が開かれた場所で当時、各植民地の代表が初めてここに集結し、カナダ建国に向けての話し合いが行われたまさにカナダ発祥の地なのです。 ユーラシアの旅では、そんな歴史あるシャーロットタウンに2~3泊します。また、あえて夕方より自由時間を設け、赤毛のアンゆかりの地の観光と共にシャーロットタウンの散策もお楽しみ頂ける時間を確保しました。ご希望の方は、赤毛のアンのミュージカル観賞チケットの手配もお手伝い致します(実費にて)。

豊かな自然の恵みを堪能!(プリンスエドワード島のグルメ)

ロブスター(イメージ)
ロブスター(イメージ)

プリンスエドワード島は美味しいグルメも盛りだくさん!農業、漁業ともに盛んで、ロブスターやムール貝、生産量カナダ一のじゃがいも等、その土地ならではの名産を存分にお楽しみ下さい。また、「赤毛のアン」の作中で、アンが友人のダイアナにイチゴ水と間違えて飲ませ、酔っ払わせてしまったワイン(スグリ酒)の試飲もどうぞ。

アトランティックカナダ(プリンスエドワード島と合わせて訪れたいカナダの見所)

ルーネンバーグ
ルーネンバーグ

アトランティック最大の街、ハリファックスをはじめ、18世紀イギリスの植民都市として築かれ、世界遺産にも登録されている港町ルーネンバーグは、カラフル家屋が立ち並び、250年以上たった今でも残されている色鮮やかな街並みに魅せられます。せっかくプリンスエドワード島へ行くなら、同じアトランティックカナダの他の街々にも一緒に訪問するのがおすすめ。

メイプル街道(プリンスエドワード島と合わせて訪れたいカナダの見所)

メイプル街道のモン・トランブラン村
メイプル街道のモン・トランブラン村

カナダ東部、セントローレンス川沿いに、ナイアガラからケベックシティまで全長800kmにも及ぶ「メイプル街道」。例年、9月下旬~10月中旬にかけて燃えるような赤、橙、黄に染まる木々と色付くメイプル(さとうかえで)の紅葉で世界的に有名です。ユーラシア旅行社のプリンスエドワード島ツアーではこのメイプル街道に訪れるツアーもございます。メイプル街道のハイライト、モン・トランブラン村には2泊してじっくり紅葉を満喫します!また、旧市街が世界遺産に登録されているケベックシティやニューイングランド時代の街並みが残る湖水地帯のイースタンタウンシップス、深紅に染まるメイプルの森が美しいアルゴン州立公園やガティノー公園等、メイプル街道沿いの知られざる紅葉名所も丁寧に巡ります。

ナイアガラの滝(プリンスエドワード島と合わせて訪れたいカナダの見所)

ナイアガラの滝(イメージ)
ナイアガラの滝(イメージ)

アメリカとカナダの国境に位置する世界三大瀑布の一つ、ナイアガラの滝。大迫力の滝壺に接近する「ナイアガラクルーズ」では、水しぶきを浴びながら身体全体でナイアガラの滝のダイナミズムを感じることが出来ます。また、滝の真裏の「テーブルロック」にも立ち寄り、アメリカ側の10倍の水量を誇るという全長657m、落差55mのカナダ側の滝の風景もご覧頂きます。

*ご旅行金額につきまして*
添乗員付きツアーの旅行代金は全て総額表示です。
空港税・宿泊税や燃油サーチャージは追加徴収いたしません。
出発前の大幅な追加請求や空港税・宿泊税の支払いのために旅行中に手元の残金を気にかける必要がありません。
また、「リピーター割引制度」も実施中です。ユーラシアの旅についてはこちらをご覧ください。

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