古くから東のカスピ海、西の欧州との中間に位置することから、交通の要衝であったため、多くの民族が往来し、交易で栄えるとともに、度重なる異民族の侵入と支配の歴史を歩んできました。かつて、ここを往来した隊商たちに思いを馳せるとともに、世界で初めてキリスト教を国教として受け入れ、独自の正教を歩んできたアルメニアの魅力に迫りたいと思います。

アルメニアとは

アルメニア共和国の基本情報

【正式名称】アルメニア共和国
【面積】2万9,800平方キロメートル(日本の約13分の1)
【人口】290万人(2019年:国連人口基金)
【首都】エレバン(Yerevan)
【民族】アルメニア系(98.1%),ヤズィディ系(1.1%),ロシア系(0.3%),アッシリア系(0.1%),クルド系(0.1%),その他(0.3%)(2011年,アルメニア共和国国勢調査)
【言語】公用語はアルメニア語(インド・ヨーロッパ語族に属し,独立の一語派をなす。独自の文字を持つ)
【宗教】主としてキリスト教(東方諸教会系のアルメニア使徒教会)
*アルメニアは,国家として,また民族としても,世界で最初に公式にキリスト教を受容した国(301年)
【時差】日本よりマイナス5時間(サマータイムは実施していません)

世界で最も古いキリスト教国家

セヴァン修道院

セヴァン修道院

広大な範囲が古代ローマ帝国に統治され、多くのキリスト教徒が迫害を受けていた301年(4世紀初頭)にアルメニアでは世界で初めてキリスト教を国教に定めました。キリスト教を受け入れる前は、自然崇拝(特に太陽崇拝)で、古代アルメニア人たちは自らを“太陽の子”と呼んでいました。その後、古代ペルシアのゾロアスター教と伝統的なアルメニア信仰との習合、ギリシアの影響などがあり、時代ごとに信仰の形が変わっていきました。そのため、キリスト教を受け入れた当初は、もともとのアルメニア人たちの信仰と古代神話とをあわせた形でキリスト教が教えられていきました。

首都エレバン周辺から望むことができるアララト山は、旧約聖書でノアの箱舟が漂着したと伝えられるところです。現在トルコ領となっているものの、歴史的には大アルメニアの中心に位置し、アルメニア民族のシンボルとなっています。

心震える感動の景色、ホルヴィラップ修道院とアララト山

ホルヴィラップ修道院

ノアの方舟が漂着した場所として有名な美しいアララト山を望む修道院。その歴史は4世紀にまで遡り、キリスト教の布教に勤めていた聖グレゴリウスが、13年もの間、教会の地下牢に捕われていた場所として知られています。最終的に、アルメニア王ティリダテス3世が、キリストの奇跡を体験し、301年にキリスト教がアルメニアの国教として定められました。

アルメニアのキリスト教を知るうえで重要な場所であるとともに、ホルヴィラップ修道院とアララト山、そして広がる葡萄畑が重なる景色は、絶景であるとともに、アルメニアを象徴するかのような景色でもあります。

【世界遺産】神秘的な空間、ゲハルト洞窟修道院

ゲハルト洞窟修道院

神聖な泉が湧き出る場所に、洞窟修道院が造られたのが始まり。ゲハルトの意味は、「槍」。磔刑に処されたキリストの脇腹を突いた聖槍(ロンギヌスの槍)の一部が、ここに納められていたことが由来。暗い聖堂内部を進んでいくと、浮き上がる不思議な彫刻、わずかな採光窓から注がれる光と影のコントラストに神秘さを感じずにはいられません。

【世界遺産】アルメニア使徒教会の総本山、エチミアジン大聖堂

アルメニア使徒教会の総本山として知られる、アルメニア最古のエチミアジン大聖堂。アルメニアがキリスト教を国教とした301年に基礎部分が築かれ、その後幾度となく増築が繰り返されてきました。この聖堂の建築を機に、アルメニア高地に次々と珠玉の宗教建築が建てられるようになりました。ここにはカトリックの法王庁に相当する大司教座が置かれ、神学校なども併設されています。また、聖遺物や祭礼に使用される十字架などを集めた宝物館もあります。特に、磔刑に処せられたイエスの脇腹を刺した聖槍の一部(ロンギヌスの槍)は必見です。

エチミアジン大聖堂

エチミアジン大聖堂

エチミアジン大聖堂宝物庫の『ロンギヌスの槍』

キリストを刺した『ロンギヌスの槍』

首都エレバンから日帰りでいける景勝地

セヴァン湖を望む、セヴァン修道院

セヴァン湖と修道院

セヴァン湖と修道院

首都エレバンから、車で約2時間走ると、アルメニア最大のセヴァン湖(琵琶湖の約2倍)に到着します。海のないアルメニア人にとっては貴重な水遊び場でもあります。セヴァン湖畔の小高い丘の上に、最初の教会が4世紀に建てられたという古い歴史を持つセヴァン修道院があります。ここにある聖使徒教会と聖母マリア教会のなかでも、聖使徒教会の入り口にある木製扉の彫刻(15世紀)もお見逃しなく。

首都を離れ、山間に佇む修道院群を訪ねて

【世界遺産】中世時代の学問の中心地、ハフパト修道院とサナヒン修道院

ハフパト修道院

ハフパト修道院

アルメニア北部のロリ地方にある「ハフパト修道院」は、10世紀に固い玄武岩で造られた山上の修道院。アルメニア史上において、最も美しく壮麗な修道院のひとつであり、10~13世紀の間は学問の中心地でもありました。「サナヒン修道院」は、ハフパト修道院同様に図書館や食堂を備えらっ複合宗教施設。また、ビザンチン様式と、この地方の伝統的な建築が融合した建造物として大変貴重で価値があり、ハフパト修道院とあわせて世界遺産に登録されました。

アルメニアの古代信仰にふれる

【世界遺産】ガルニ神殿とズヴァルトノツの古代遺跡

古代アルメニア人の自然崇拝と近隣国ペルシャのゾロアスター教、ギリシャの神々との習合など、キリスト教信仰以前のアルメニアでは、独自の信仰があり、それらの神々を祀る神殿がありました。エレバン近郊にある「ガルニ神殿」は、前者は紀元前1世紀の太陽神を祀るヘレニズム(ギリシャ)建築の神殿が残り、「ズヴァルトノツの古代遺跡」は、古代神を祀る神殿がありましたが、7世紀にシリアやメソポタミアに影響をうけた教会が建造されました。

ガルニ神殿

ガルニ神殿

ズヴォルトノツの古代遺跡

ズヴァルトノツ古代遺跡

アルメニアの伝統にふれる

【世界無形文化遺産】アルメニアの民族音楽とドゥドゥク

アルメニア民族音楽

アルメニアの伝統楽器ドゥドゥクは、世界最古のリード管楽器であり、ドゥドゥクとその音楽は、世界無形文化遺産として登録されています。そのほか、琵琶のような形の弦楽器ウッドゥや古都のような弦楽器カノンなどの楽器を用いて奏でられるメロディは、はるか昔のシルクロードの交易を彷彿させるようなエキゾチックさをたたえます。ユーラシアの旅(ツアー)では、お食事とともに民族音楽をお楽しみいただきます。

アルメニアのとっておきグルメ

世界で最も古い料理のひとつ、アルメニア料理

コーカサス山脈の南、アルメニア高地に位置する国土から、高地の自然と遊牧生活、周辺諸国の影響を受けた料理が特徴。高地ゆえに小麦が主食だったことから生まれた薄焼きパンの「ラバシュ」、塩漬けした葡萄の葉で米や肉を包んだ「トルマ」、セヴァン湖の「マスのグリル」、不思議な形の「フルンジ」、観光地のお土産屋でも見かけるケーキ「ガタ」など、多彩なアルメニア料理をお楽しみください。

アルメニアのドルマ

野菜の肉詰め、ドルマ

ガタ

伝統菓子のガタ

飲まずには帰れない、アルメニアの銘酒ブランデーとワイン

アララト・ブランデー

アルメニアのお酒の歴史は古く、深いものがあります。特に、ワインに関しては紀元前から葡萄栽培がおこなわれており、ワインも製造し、他国へ輸出もしていました。近年、ワイン醸造地として有名なアレニ村で、世界最古とされる約6100年前の醸造所跡が発掘されました。そして同じく葡萄を原料に作られるアルメニアのブランデーは、世界的に有名です。アルメニアの二大ブランデーメーカーは、アララト(ARARAT)とノイ(NOY)。前者は、ヤルタ会談でスターリンが英国首相のチャーチルに提供され、その味に「買い占めたい」と言わしめたというエピソードもあります。

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