シルクロードの東西交易の中心地、キャラバンが多く行き交ったウズベキスタンでは古来よりオアシス都市が発展し、往時の面影を現代に残しています。実はリヒテンシュタインと並んで世界にたった2つしかない二重内陸国(最低2回は国境を越えなければ海に出られない国)の1つですが、毎年世界中から多くの観光客が訪れ、中央アジアで最も人気が高い国です。

ウズベキスタン基本情報

正式名称】ウズベキスタン共和国
【面積】44万7,400平方キロメートル(日本の約1.2倍)
【人口】3,280万人(2019年:国連人口基金)
【首都】タシケント(Tashkent)
【民族】ウズベク系(83.8%),タジク系(4.8%),カザフ系(2.5%),ロシア系(2.3%)
(ウズベキスタン国家統計委員会)
【言語】公用語はウズベク語(テュルク諸語に属する。但し,タシケント,サマルカンド,ブハラ等主として都市の諸方言はペルシア語の影響を強く受けている)。またロシア語も広く使用されている。
【宗教】主としてイスラム教スンニ派
【時差】日本よりマイナス4時間

青の都「サマルカンド」


シャーヒジンダ廟

ローマやアテネ、バビロニアとともに世界の古代都市のひとつとして、2500年の歴史を誇るサマルカンド。「青の都」、「東洋のローマ」、「イスラムの真珠」など幾通りもの呼び名があり、常にシルクロードの中心都市として栄えてきました。かつてソグド人が築き上げた町はモンゴル軍により一度壊滅に追い込まれましたが、英雄ティムールの手によって当時の最高峰の技術者や文化人が集められ、再び大帝国の都へと蘇りました。

古都「ブハラ」


カラーンモスクとミナレット

イスラム王朝の庇護の元に優秀な宗教家や科学者が集まり、中央アジアのみならずイスラム世界全体の文化的中心地として繁栄を誇っていたブハラ。かつては200以上のマドラサ(神学校)があり、現在でも使用されているものもあります。また、オアシス都市を結ぶ交易の十字路として商業も栄えていました。「タキ」と呼ばれるドーム付きのバザールがあり、ウズベキスタンの伝統刺繍スザニや民芸品なども売れられています。

城塞都市「ヒワ」

ヒワ
ヒワの旧市街イチャン・カラ

町は外敵を防ぐために外壁と内壁の二重の城壁に守られており、内側の城壁に囲まれた内城(イチャン・カラ)には17・18世紀の建造物が保存されています。「タイムスリップする街」などとも表現されることがあり、その保存状態の良さから、1969年には全体が「博物館都市」に、1990年には国内初のユネスコ文化遺産に登録されました。イチャン・カラは徒歩で散策するのが醍醐味。夕陽や朝日に染まる美しい建築群をご覧頂くことが出来るかもしれません。

首都「タシケント」


ナヴォイ劇場

タシケントはウズベキスタンの玄関口で中央アジア最大の都市。日本人と繋がりがあるナヴォイ劇場が有名です。この劇場は第二次世界大戦後に抑留された日本人が建設しました。1966年に起きた大地震の際も被害を受けることなく今日まで残っています。また、この街は2011年まで中央アジアで唯一地下鉄が走っている場所でした。駅構内は美しく装飾され、駅とは思えない内装です。タシケントを訪れたら見る価値のある場所と言えます。

ティムールの生まれ故郷「シャフリサブス」


シャフリサブス出身ティムールの像

この街はティムール朝の始祖ティムールの生まれ故郷です。広大な帝国を築いた彼は、この故郷を忘れず、サマルカンドに引けを取らない壮大な建造群を建設していきました。「緑の町」という意味の町の名は、オアシスとして栄えた豊かさを物語っています。16世紀後半にほとんどの建造物が破壊されてしまいましたが、静かな佇まいの中には壮大な歴史が残っています。

古代仏教都市「テルメズ」


テルメズの遺跡

ギリシャ語で「暑い場所」という意味のテルメズは、ウズベキスタン南部、アフガニスタンとの国境近くに位置しています。アレクサンダー大王の東方遠征時に遡る歴史を持ち、インドで誕生した仏教がガンダーラ地方を経て中国西域に伝播したルートの途中にあります。紀元前からシルクロードの要衝として栄え、玄奘三蔵法師の「大唐西域記」にも登場します。また、ここはヘレニズム文化と仏教が出会い、融合した地と考えられています。シルクロードの文化が交差し花開いた仏教文化の残照を目にすることができます。

ウズベキスタンの民族衣装


民族衣装は地域ごとの特徴があります

ウズベキスタンの民族衣装はカラフルな色を組み合わせた極彩色の生地で出来ています。荒涼とした砂の大地に鮮やかな衣装が良く映えます。地域によって民族衣装は異なり、それぞれの土地の歴史や独自性が込められています。たとえばフェルガナ盆地伝統織物は、ソ連時代には民族色の強いものであったため生産が規制されていました。しかし職人たちは自分たちの伝統を絶やさぬよう、密かに守り続けてきました。

ウズベキスタンの食事とお土産



現地で絶対食べたいプロフ

ウズベキスタンの主食ナンは焼きたてが抜群に美味しいです。プロフという油でいためた肉や野菜をお米と炊き上げて作るウズベキスタンの家庭料理は、現地を訪れたら絶対に食べたい名物料理の一つ。中央アジア風うどんのラグメンはトマト味のスープに肉やピーマンが入った麺料理。食べてみると優しくどこか懐かしい味がします。


機能性も抜群!コウノトリのハサミ

ブハラのバザールではコウノトリの形をしたハサミなど、可愛らしいお土産を手にすることができます。コウノトリのハサミはデザイン的だけでなく、機能面にも優れ、とても切れ味が良いです。


伝統刺繍スザニ

伝統刺繍スザニは嫁入り道具のひとつで、娘のために母親がひと針ひと針心を込めて刺繍した布地です。スザニの模様や色合いは地方によって特徴があり、描かれる模様にも意味があります。その細かい刺繍の美しさに見ているだけでうっとりしてしまいます。

他にも、陶器やお人形、ドライフルーツなどもお土産に最適です。

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