丹後半島旅行・ツアー・観光特集~”海の京都”伊根~

丹後半島の豊かな自然風景を訪ねる旅へ

  • 伊根の舟屋

  • 伊根の舟屋散策(イメージ)

  • 伊根の舟屋内部(イメージ)

  • 傘松公園からの天橋立

  • 鳴砂で知られる琴引浜(イメージ)

 

 

丹後半島とは

京都府の北部、日本海に突き出した丹後半島には2市(京丹後市、宮津市)、2町(伊根町、与謝野町)があり、山海に囲まれ、豊かな自然に恵まれています。半島の北部、若狭湾に続く伊根湾に面した伊根。今も使われている木造の舟屋が立ち並ぶ様は人々の生活風景に溶け込んでいて、どこか懐かしさを感じます。海上から眺めると、まるで海に浮かんでいるかのような趣のある景色を堪能できるでしょう。日本三景の一つに数えられる『天橋立』は、半島の付け根に位置しています。
また、古くからこの地域には国生みの神々の伝説が残り神秘的な面を持っています。天橋立にほど近い、元伊勢籠神社には伊勢神宮に奉られる天照大神、豊受大神がこの地から伊勢に移されたという故事が伝わり、豊受大神が天照大神のために初めて稲作を始めたのが丹後の地であったとも言われています。

 

丹後半島、「天橋立」、「伊根」への行き方、アクセス

鉄道:京都駅から山陰本線で約2時間、宮津から京都丹後鉄道に乗り換え、「天橋立駅」下車。伊根へは京都丹後鉄道「天橋立駅」または「宮津駅」で下車し、 路線バス(丹後海陸交通)に乗り換えて約1時間。
車:大阪や京都から天橋立へは約2時間。天橋立から伊根へは約30分。
 

 

丹後半島で訪れたい見どころ、お勧め観光スポット

”海の京都” 伊根

伊根の舟屋 JWKD 伊根の舟屋

京都府北部、丹後半島の東側に三方を山に囲まれた伊根湾があり、その湾に面しているのが”海の京都”と呼ばれる伊根の町です。その歴史は古く、既に平安時代から漁村が形成されていました。そして江戸時代に入ると、漁港として一気に発展し、その名も全国になりました。特に日本有数の鰤(ブリ)の水揚げ港として名を馳せ、その伝統は今日まで息づいています。独特の舟用ガレージである舟屋が定着し始めるのも江戸時代からだと言われています。
 

伊根の生活に息づく舟屋

  • 伊根の舟屋(181120JWKT)

    伊根の舟屋散策(イメージ)

  • 伊根の舟屋内部

    伊根の舟屋内部(イメージ)

三方を山に守られた伊根湾は、南側の海への出口にも青島という島があるおかげで日本海の荒波の影響がほとんどなく、また一年を通して潮の干満の差が非常に少ない為、天然の良港の条件を満たしていました。かつては舟が腐らないように毎日陸に上げる必要があり、その作業を効率的に行う為に生み出されたのが伊根の舟屋です。
当初は純粋な船のガレージとして利用された舟屋は2階部分は藁ぶきでしたが、明治から昭和初期まで続いた鰤(ブリ)景気で町は潤い、2階部分もその時代に多くが現在みられる瓦屋根の立派な建物に生まれ変わりました。
現在では舟を陸揚げする必要がなくなり、観光客の宿泊所として利用している舟屋もあります。
では、漁師は主にどこに住んでいるのでしょうか。道の向かいに生活の拠点となる家を別に持っていることが多いそうです。大半の場合はその家に住むことが多く、子ども夫婦の住まいや老後の離れとして舟屋を使う場合もあります。

伊根は海上から見てこそ!

伊根の舟屋 船上より伊根の町並みを眺める(イメージ)

約230軒現存している舟屋の大半が個人所有の為、舟屋そのものを見学できる場所は限られています。ガイド付きで巡るツアーに参加すれば見学できますので、おすすめです。見学用の舟屋は伝統的なスタイルを留めているので、かつての伊根の姿に想いを馳せることができます。
伊根の舟屋を最も良く観察できる場所としてお勧めしたいのは、海上からです。伊根の港では、海上から舟屋が並ぶ街並みを見学できる遊覧クルーズが定期的に運航されています。所要時間は約25分。伊根の舟屋が並ぶ絶景はもちろん、穏やかな伊根湾の地形もよく理解できます。
そして伊根の町はちょっとした散策が楽しい所です。明治から昭和初期の好況期に建てられた重厚な内陸側の町並みは今も健在で時間が許せば是非歩いてみたいところです。まるでタイムスリップしたかのような気分を味わえる事でしょう。

神秘の造形美、天橋立

天橋立 傘松公園から 傘松公園からの天橋立

陸奥の松島、安芸の宮島と並んで日本三景の一つとして知られる『天橋立』。
幅は約20~170m・全長約3.6kmの砂州には約5000本もの松が生い茂り、何千年もの歳月をかけて造られた自然の造形美は「丹後国風土記」にイザナギノミコトが天と地の逢瀬のため梯子を作って立てた「天の橋立」が、寝ている間に倒れ伏した、とも記されています。また”天に架かる橋”とも、”天に昇る竜”とも称えられ、その神秘的な風景はいつの時も多くの人を惹きつけています。

天橋立を歩いて渡る

  • 天橋立ウォーキング(181120JWKT)

    天橋立の松並木

  • 元伊勢籠神社(181120JWKT)

    元伊勢籠神社

天橋立を色々な角度から訪ねてみるのもお勧め。『三人寄れば文殊の知恵』で知られる古刹「知恩寺」を参拝し、そこからすぐ、天橋立を歩いて渡ることができます。松並木に沿って遊歩道が約3.6㎞に渡って伸びています。松並木の下を海風を感じながら歩くのも贅沢な時間の使い方。途中には、近代を代表する歌人、与謝野寛、晶子の歌碑があります。夫妻は寛に所縁のあるこの地を度々訪れました。
北の対岸には「元伊勢籠神社」があり、ここで祀られていた豊受大神と天照大神が移られた事から伊勢神宮とは深い所縁かあります。

景勝地、丹後松島と琴引浜

  • 丹後松島

    丹後松島(イメージ)

  • 琴引浜

    鳴砂で知られる琴引浜(イメージ)

島々が連なっている様子が、日本三景の松島に似ている事から名付けられた「丹後松島」。リアス式海岸の連なる風景が経ヶ岬まで続き、大小の島々が作るシルエットは時によってその風景を変えます。また、夏には周辺のビーチは海水浴客で賑わいます。網野町にある「琴引浜」は、全長1.8kmの”鳴砂(なきすな)”の浜として有名なビーチで、日本の音風景百選、日本の渚百選、日本の青松百選など数々の百選に選ばれています。鳴砂はごみやタバコの灰などが混入すると鳴かなくなることから、世界初の禁煙ビーチで地元の人々によって環境保全に力が注がれています。

添乗員が語る伊根・丹後半島の魅力